【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅱ (ページ35)

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ペルソナ「その娘、今のお前には有難い助っ人だな、棗」

零くんは少し周りを見渡して、上に居る私と一瞬目が合った
…見つかったから絶対厄介な事になる

蜜柑「さっきののばらちゃん、一体何なん。トランス状態て…。のばらちゃんに何したん」
ペルソナ「『何何何』質問すれば何でも答えが返ってくるととでも？」
蜜柑「なっ…」

零くんは蜜柑の質問に一切答えることは無かった
その代わり棗が質問に答える

棗「のばらは『二重人格』で、あれは普段は出てこない任務用(戦闘)の顔だ。ペルソナ(こいつ)の合図で必要な時引き出される」
ペルソナ「『氷姫』の名にふさわしい冷酷で残忍な、あの子は私の可愛い人形だ」

零くんののばらへの愛は歪んでいる
多分のばらも零くんの事をちゃんと慕っているからこんな事になっているんだとは思うけど

蜜柑「あんた…何言って…。のばらちゃんの事何やと思って…」

棗がソレにキレて、炎で零くんとの間に壁を作った
燃え盛る炎が零くんを襲うも、痛くもかゆくもないようだった

ペルソナ「おやおや棗。これは『反逆』か？残念だったな。その程度の攻撃はアリスストーン(あの子)が私を守ってくれる」

そう
零くんはのばらのアリスストーンを持っているからだった
この2人は仲がいいから、勿論アリスの相性も良い
結界の中でも十分使えていた

ペルソナ「棗。さっき交わした約束はお前の負けだ。ルイと颯の相手をしてるのはお前の援軍だろう？私はお前1人で彼ら全員を倒せと言った筈だ。彼らの制裁にもろくに打ち勝てず、反逆精神の狼煙を掲げた愚か者に対して、校長(あの方)は情けをかける必要はないとのお言葉だ」

その棗の処遇がどうにもならなくなった所で助けてあげないとね
といっても私が出来るのは少しの援護ぐらいだけど
表立っては動けない

ペルソナ「愚かな棗。お前はもう二度と妹と会えず、ここからも出られない。見物人も居ることだ。愚か者の末路がどういうものかそいつらに身を持ってじっくり見せつけてやるといい」

愚か者の末路ね
まるで私や杏樹のように
この子達も私達のようになってしまう
それだけはどうしても嫌だった

蜜柑「あんたらどこまで人をコケにしたら気すむねん。のばらちゃんといい。これ以上あんたらの好き勝手で棗の人生を…」

蜜柑の性格じゃ、ペルソナに突っかかるよね
…ペルソナは試しにの気分だろうけど、腐食のアリスを向かわした