【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅱ (ページ31)

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「零くん」
ペルソナ「来たか…。全員揃ったな。あの方から棗への制裁命令が下っている。棗を裁け。何があっても気にするな。責任は問わない」

責任は問わない、ねぇ
例え棗を殺した所で初校長がもみ消すんだから責任も何もある訳ないよね

瑠衣「Aちゃんも呼ばれたの？」
「そうよ。私の事こき使い過ぎよね」
瑠衣「Aちゃんの事頼りにしてる♡」

そんな頼りにされてもね
私が出来る事って限られてるし
…それに本当は私は棗を守らなきゃいけない立場だから

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のばらをトランス状態にして、かつらを被せ葵ちゃんに見立てた
牢の中に座らせ、まるでそこに葵ちゃんが居るかの様にして棗をおびき寄せた
棗はまんまと引っ掛かり、瑠衣ちゃん達と対峙する事になった

私は皆が居る上の空間
梁に座って棗にバレないように様子を伺っていた
結界を張っているからアリスが飛んでくることもない

瑠衣「棗君てば、ここ最近おイタな行動目立ちすぎなんだよ。おバカさん☆だからこんな事になっちゃうんだよ？」
颯「おい、こいつ自分の置かれてる状況分かってねーみたいだぞ」
瑠衣「まあ棗君のお仕事は外ばっかだからいまいちピンと来ないのかもね～☆」

棗も私も外任務ばかり
だけど瑠衣ちゃん達は懲罰部隊として、ここ花姫殿地下で仕事をする事が殆どだった

あ…
何かあった時の為に制御アイテム外さなきゃ
別に姫様の結界下でも使えるには使えるのだが、万全を期して制御アイテムを外しておくに限る

八雲「お前の最近の行動が目に余るということで、あの方から俺達にお前に対する制裁命令が下っている。お前はここが何なのかいまいいちよく分かってないみたいだが…。俺達懲罰部隊にとってここは、上からの命令で生徒や部外者への処罰を実行する仕事場的な場所だ。どういう考えでお前がここまで来たかは知らないが…」

八雲が説明を担った所で奥から零くんが歩みを進め、棗の前に姿を現した

ペルソナ「何を勘違いしたかまんまとここまで…。お前が自らここに足を踏み入れるような私の不信を更に煽るバカなマネに走らなければ、今回の件は見逃してやってもと思ったが…」

トランス状態で眠るのばらを抱きかかえ、『ペルソナ』は怪しい笑みを浮かべた

零「残念だったな。棗」
棗「ペルソナっ！」

零くんに食って掛かる棗
零くんの襟を掴んですごい勢いで睨んだ

棗「葵は！葵はここに居るんだろうっ！葵をどこに！」