【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅱ (ページ4)

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杏樹と話した後、片付けを手伝い昼食を一緒に食べ、パレードをちょっと見た
パレード中も荷運びを瞬間移動で手伝ったりして、杏樹に完全にパシられていた

少しの距離を移動する事になり、それだけの距離でアリスを使うのもアホらしかったので歩くことになった

ダンボールを抱え歩いていると、何かに躓きよく見るとのだっちだった

「のだっち？」
鳴海「野田先生！？」

むくりと起き上がって、のだっちは私たちの顔を見て安心したようだった

野田「ああ鳴海先生、神崎先生、お久しぶりです。留守中何かとご迷惑お掛けして…」
「いつもの事だから気にしてませんよ」
鳴海「おかえりなさい♡今度はどの時代にお出かけだったんですか？」

のだっちは中等部･特力系の教師でタイムトリップのアリス
しょっちゅう時空に飛ばされては、のだっちの居なくなった穴埋めをすることもある

野田「今回はちょっと興味深い時(ところ)へ」
「もしかして未来とかですか？」
野田「いえ。…実は時空の乱気流ってやつに飲み込まれてしまいまして、それが功を奏したのか…。その時この制御ブレスがうまく作動しなくなって」

のだっちの制御ブレスはあの事件の後初校長に着けられたものだと言っていた
アリスの邪魔になっているとかで、コントロールが凄い難しいらしい

野田「お陰でかねてから行きたいと常々目指していた核心の時間の近くに漸く行く事が出来ました」
「のだっち、それって…」
野田「はい。…まあ近くと言ってもあの核心の時から約1年後程でしたが」

柚香先輩が事件を起こしてから1年後
…事件の詳細は分からないまま

野田「そこで『あの女(ひと)』を見ました。吹雪の中何かから逃げるように、彼女は産まれて間もない感じの赤ん坊を抱いていて…。その子を『ミカン』と呼んでいました」

それが1月1日だとすればおじいさんの体験話と一致する

野田「その後僕は時空の波にのまれて未来へ飛ばされ今に至るわけですが」
「この話は私たちにとって大きな前進ですよ」
鳴海「ええ…。先日蜜柑ちゃんのおじいさんの元へ伺いました。たった今僕の中で『可能性』がやっと『確信』に」

先日の蜜柑の調査報告書と、おじいさんの証言、のだっちの証言
これら全ては大きな繋がりとなった

野田「やはりあの子がこれから歩いていく先は他の子と違って平穏な道ではないのですね…」