【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅱ (ページ20)

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Contents(41) ページ20

初校長「自分が何をしたのか分かっているのかい？…A」
「…それなりには理解しています」
初校長「あの女と接触したなど…。私の傍に居ながら由々しき事態だよ」

そう言いながら何処から取り出したのか針を取り出し、鍼治療の勢いで私の手のひらに刺した

「っ…」

注射針が刺さったような痛みが走る
何度も、何度も、刺していく

痛くて敵わないけど、アリスで攻撃されたり鞭打たれたりするよりかは幾分マシだった

初校長「…Aは教職で人前にも出るから配慮してあげたんだよ」

配慮ね
嬉しくも何ともない

だったら堂々と罰則貰った方が清々しい
穴だらけの手なんか何も綺麗じゃない

満足したのか私の手に穴を開けるのはやめたけれど、チョーカーを着けろとの指示
仕方なく与えられたチョーカーを身に着ける

初校長「それはね、罰則用チョーカーさ。電流が常に流れていて、アリスが使いづらくなる。まあAならそんなチョーカーなんぞもろともしないだろうがね」

と、言われても電流は邪魔だしアリスは使いづらいし
…チョーカー着けられてる間だけ、制御リング外せば多少は使いやすいかな

初校長「自由にさせていた私も悪かったけど、自分の行動には気を付ける事だな」

初校長は私を部屋から追い出した
私はその足で零くんに会いに来た

「棗にはどんな罰則を与えた訳？」
ペルソナ「何も…。忠告はしたさ。調子に乗るのを見過ごすのも今のウチだけだ…と」
「ふぅん」

棗に罰則がいかなかったのは何よりだった
私と杏樹が罰則を受ければ事が済むのであればそれでいい

ペルソナ「Aも気を付けるんだな。あの方はかなりお怒りだった」
「そこを何とかするのが零くんの仕事でしょ」
ペルソナ「私はAの味方ではない」

零くんは溜息をついて何処かに行ってしまった
棗が罰則を受けていないって事を聞けただけでも収穫だけど
この様子だと蜜柑も無事だ

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「杏樹は何か罰則受けた？」
鳴海「いや。何も」
「…何で私だけなんだよ。まあそれだけで済んだのなら願ったり叶ったりだけど」

私の首に着けられたチョーカーを見て苦い顔をして、俺の所為でごめんとか謝ってきたけど、別に私が自分の意志でしたことだしいい
杏樹が首謀者であろうが私がしたことに変わりはない

鳴海「それ、いつ外れるの？」
「さあ？そのうち外れるんじゃない？」
鳴海「そのうちって…」
「大丈夫だから。心配しないで」