【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅱ (ページ12)

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Contents(38) ページ12

ウーー

学園中に鳴り響く緊急サイレン
今日の朝イチ、教員には通達が来ていた

外で捕まえたZの不審者を学園本部に護送する為、緊急サイレンを鳴らすとの事だった
何かあっては困る為、護送中は生徒達には外出禁止令が敷かれる

ボロボロの野田先生と一緒に中等部から本部にまで来た
私には生徒達は逆らってこないけど、のだっちには別だった

そして偶々そこを杏樹と岬が通りかかった

「岬、杏樹」
鳴海「Aと野田先生。…ボロボロじゃないですかー」
野田「あはは…。護送車の方はもう本部入りは済ませたんでしょうか」
鳴海「んー♡まだみたいですねー。今頃向かってる最中じゃないですか？」

確かにまだ護送完了の通達は来ていなかった

野田「そうですか…。中等部の方は生徒がムダに想像力と腕力が豊かなので抑えるのが大変で…。早く禁止令解いて欲しいもんです」
「ま、ボロボロになるのは他の先生達だけね」
岬「神崎は返り討ちにするから誰も寄ってこないんだろ」

それはそうなんだけど
喧嘩負け無しなの知れ渡ってるし

ブーー

笑いあっていれば本部に鳴り響く放送の声
護送完了かも思いきや、違う

「全教員、全本部職員に緊急連絡。たった今『学園内に侵入者2名』の情報あり」
「「「え」」」

全員呆気に取られた
まさかこの学園に侵入者が出ようなんて思いもしてない

「共にアリス。うち1名は例の女性である模様。侵入経路は一切不明。現在護送車方面に逃走中とのことからZのメンバーである可能性大」

まさか本当に柚香先輩と接触出来そうな日が来ようとは
それもこんなに早く

「生徒にはただちに『第1級警戒体制』を発令。全教員は各クラス点呼の上、解除令が出るまでそのまま待機」

私と杏樹は思わず顔を見合わせた
既に負傷者1名の情報も合わせ、私達教員は各クラスへ散った

急ぎだったので岬と杏樹は私が初等部へ飛ばし、私はのだっちを連れて中等部に瞬間移動した

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担任クラスの点呼を終え、このまま待機を告げて教員部屋に戻ってきた
私達教員もすぐに動けるように待機が告げられ事ある事に放送が入る

「アリス紛失事件に関する容疑者を本部に護送中、門前で爆破事故発生。騒ぎに乗じて2名の侵入者乱入で容疑者脱走。爆破の原因は侵入者のうちの1人のアリスによるものと判明」

柚香先輩と一緒にいる人が厄介くさい
爆破のアリスなんて結界無しが近づいたら終わりだ