【学園アリス】MEVIUS Ⅱ (ページ30)

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寝ぼけた目を擦りながら、外に目をやるとすっかり暗くなっていた

「ごめん、寝ちゃって…」
鳴海「大丈夫だよ、気にしないで」

私の体には毛布がかけられていた
気をきかせてくれたみたいだ

目を開けたまま再びソファに横になる

「柚香さんと蜜柑の場面は、予知夢でみえたんだけど、何を話しているかはわからなかった。
ちゃんと自分の娘だってわかってるみたいだった。…学園に来るのは確実かもしれないね。
あとの人たちの予知夢は全く見ることができなかったけど、きっと無事で帰ってくると思う」

はっきりとした言葉でナルに告げる

読んでいた資料を引き出しにしまい、私に向き直る

鳴海「…無事で帰ってこなかったら僕が承知しないよ」

そのような話をしていると、ナルの家の呼び鈴が鳴った

「誰、浮気?」
訝しい顔で問いただす

鳴海「違うよ!そもそもそういう相手はいません!」
早口でまくしたてながら、足は玄関の方に向かっている

私は相も変わらずソファに横になっている
すると聞き馴染みのある声が耳に届く

どうやらナルの家を訪ねてきたのは、岬先生らしい

家に入れろ、と岬先生が言っているがナルは私のことちゃんと説明したんだろうね?

ナルの家に入ってきた岬先生が私を早速私をみつける

岬「月城が居たのに悪いな」
「いえ…今回はただの人質なのでお気になさらず」

別にこれといったデートというわけではない
気にされるとこちらが気まずい

鳴海「それで岬先生はどうしてここに…」

岬先生を座らせるとナルも椅子に座った
いつまでも寝そべっているわけにはいかないので、私も体を再び起こした

岬「今日は飲むぞ、つきあえ」
というと、テーブルに岬先生が持ってきたお酒をどーんと置いた

鳴海「えー♡」
手で口を押さえて驚いているようだったが、晩酌に付き合う気はあるようだった

岬「月城は酒は飲めないが、こっちで一緒に話そう」
「ありがとう、岬先生」

岬先生の言葉に甘えて、ソファからテーブルの方へ移動し座った
そこで「あ」と思い、キッチンを少し借りることにした

簡単な酒のつまみを作ってあげ、テーブルに並べた
2人からお礼を言われ、先に晩酌は開始していたがそこに私もジュースで参加する

段々とお酒にのまれていく2人を見ていると私も面白くなってきた
煙草を吸いたくなる衝動に駆られるが、手元にはないし、岬先生の前では吸えない

2人の話に耳を傾けながら、箸を進めて食べ物を食べていく