【学園アリス】MEVIUS Ⅱ (ページ24)

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殿内「お前ら、目的達成の成否にかかわらず、必ず無事期限内に帰ってくると誓え。
俺とAはお前らの約束履行のための人質だ」

「私もか…」
今回の計画には立場上同行ができない
私が任務以外で学園に居ないことがわかればタダでは済まない
上に融通が効くことを踏まえても人質にはちょうどいいといったところか

翼「わかった、誓う」
蜜柑「ちかいます…っ」
流架「俺も…誓います」
棗「誓う…かどうかはわからない」

私がゲンコツを飛ばした所、また舌打ちを貰った

殿内「…もしもの場合は俺が全責任をかぶる。
こいつら、行かせてやってくれ」

先輩達をみると、諦めたようで席を立った

一冊のノートを持ち、高等部の穴がある場所へ向かう

穴の出没条件は3つ
その1『月光を浴びる場所』
その2『キーワード』
その3『三回逆回しの鍵』

これでワープする穴の条件は全て揃う

先輩達の少し後を私と翼が歩き、その後を初等部生が歩く

「…頼むからこの子達のこと宜しくね」
翼「あぁ…」

翼の手が私の頭をポンとする

殿内「…ききたい事がある。Aは穴の件知っていたのか」

先輩達の会話が耳に届く

櫻野「その昔、僕らの味方だからってAに言った事があったからね。」
そういうと先輩達が私を見た

先輩達も学園に反発心がありながらも優等生を演じている
私もそうである

殿内「それで、穴はどこに通じてる?」
櫻野「…どこにでも。
通る者の頭に、ある程度具体的に実在の行先のイメージがあればどこにでも通じている。
穴は1つ前に通った人間の出た場所くらいなら記憶しているから、
君達が追っている人間の出た場合もおのずとわかるだろう」

殿内「お前らの正体って…」
昴「それは聞かない約束じゃなかったか?」

「…先輩達、もうつくよ」

そのような会話をしていると目的の場所である、第一音楽室に着く

翼「…使われてない音楽室か?ここのどこに穴が…」
「…鍵穴だよ」

翼の質問に答えるように、鍵穴を指さすと同時に穴を開けにかかる
櫻野先輩がすべての条件を満たした時、ドクンと大きく扉が脈打った

「急いで!この穴があいている時間はせいぜい30秒!」
最初はこの穴にどうやってと戸惑っていたが、棗を先頭に穴に吸い込まれていく

殿内「チビ、これ持ってけ。少しは役に立つハズだ。
使い方は翼にきけっ。頼んだぞ、翼!!」

咄嗟に殿内先輩がアリス石を持たせた
それに乗じて私もアリス石を投げた

穴はその後すぐに閉まった