【学園アリス】MEVIUS Ⅱ (ページ20)

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鳴海「危険能力系が招集されたけど、Aが行かなかったのは僕がここにいたからだろう」
「…そうね、ナルの監視が優先事項みたいだから。
Z征伐部隊は他の危険能力系に任せればいいって思ったんじゃない?
…取り逃したの私だし。何の役にも立ってないし」

思い出せば思い出すほど胸が苦しい

鳴海「君が蛍ちゃんを病院まで連れてきてくれたし、お兄さんまで呼んできてくれた。
それだけでも十分役に立っているよ。…そんなに自分を責めないで」

頬を包むナルの手が暖かい
その手を両手で包む

「ありがとう、ナル。…大丈夫、何をするにも手伝うよ」
鳴海「…うん」

ナルにつきっきりでなくとも大丈夫な筈で、私は一旦櫻野先輩に会いに行こうと考えた
本部の教員部屋にナルを送り届け、高等部に向かった

高等部までの道のりは長い
いい頭を冷やす時間になりそうだ

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高等部が見えてきた
ここは秘密主義
侵入者を入れないための様々なトラップが用意されている

そこを潜り抜けなければ先輩に会うのはまず無理だ
しかし瞬間移動で抜けてしまえば気にならない

頭は十分に冷やせたので高等部の生徒会室前に瞬間移動をした

ノックをし、生徒会室に入るとここに居る筈のない人物が居た

昴「君が高等部の方に来るなんて珍しいな」
「…てっきり病院にいると思ってましたよ。先輩たちに用があってここにきたのだけど…」

今井先輩の向かいの席に座る

「先輩、妹の蛍ちゃんごめんなさい。ちゃんと守りきれなくて」

先輩の顔をきちんと見ると先輩も本から顔をあげた

昴「Aが悪かった訳ではないだろう。
何と言おうとも外出禁止令が出されていたにも関わらず、それを守らなかった彼女に非がある。
…それ以上謝るな。Aは即時に対応してくれた。それだけで十分だ」

「ありがとうございます。…そういえば今井先輩のアリスストーンが欲しいんですが、いいですか?」
昴「…構わない。Aの役に立てるなら」

そういうと今井先輩はアリスストーンをくれた

「櫻野先輩にも同じ要件で会いにきたんですけど…」
今井「秀は今会議だ。…すぐに戻るだろう」
「じゃあそれまでここで待ちます…」

櫻野先輩は会議ということで終わってここにくるまで、生徒会室の資料を読むことにした

暫くすると生徒会室の外が騒がしくなる

昴「なんだ…。外が騒がしい」
「そう…ですね、何やら侵入者のようですけど」

直感のアリスで何となくわかる