【学園アリス】MEVIUS Ⅱ (ページ18)

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野田「あ、そうでした思い出した。日向君、本部にて
危険能力系参加の緊急会議があるとのことで君にただちに本部に向かうようにことづかりました」

…Z征伐部隊に関する会議か

棗「…コイツは」
私を下から睨みつける

確かに私にも招集がかかっているのだと思うのだが

野田「Aさんにも招集自体はかかっているのですが、
以前からの任務の方を継続せよ、とのお達しです。
…何かあった際や重要な事は、渡した通信機に連絡を入れるそうです」

以前からの任務、ナルの監視の事だろうか
表立った任務ではないがこの際都合がいい

初校長もこの件には安積柚香が絡んでいる事を認知しているということが明らかになった
検討をつけていたことはわかっていたが

…これ以上ナルが余計なことをしないように私をつけるのだろう
まあ幾らか見逃すので初校長の思い通りにはそう上手くはいかないと思うけど

フン、と鼻で笑うと棗は私たちに背を向けて歩き出した

流架「棗…っ」

その棗の姿に乃木流架が棗を呼び止める

棗「…行かなけりゃどうせヤツがここまで連れに来るって算段だろ」

ヤツ、ね
棗の目の敵ペルソナのことか

気まずそうなのだっちが口を開く

野田「では殿内君、僕は彼を本部まで送り届けますので、佐倉さんの方よろしくお願いします」
殿内「あーわかりました」

そのような会話を聞きもせず、棗はどんどん歩いて行く
…一人でも辿り着けるのだろうな
棗を急ぎ足で追いかけるのだっちを私も追いかけていく

棗が殿内先輩の近くを通った時に先輩の足を踏んでいたが、先輩何か喧嘩振ったのだろうか

殿内「…Aもいくのか。招集されてるとは言っても…別任務優先だろ」
「うん…。別任務をしに本部に行くの。…蜜柑をよろしくね、先輩」

私も殿内先輩に耳打ちされたが、声を返して先を急いだ

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病院で話を聞いた後、三人の先生達は本部先に戻っていっていた
そのためナルが本部にいることはわかっていたが、どこにいるとまでは不明なまま

途中でのだっちと別れ、ケースに入っている直感のアリスを頼りに探した

そうであろう部屋に辿り着き、ドアを開けようとドアの前に立つ
『…それじゃあ、今井をこのまま御両親に会わせないつもりで…』
『…校長命令である以上仕方ない』

偶然耳に入っただけだが、胸糞悪い会話をしていたので
ノックもなく躊躇うことなく部屋に入った

「「「!」」」
3人が一斉に私を見る

「どうぞ、気にしないで」