【学園アリス】MEVIUS Ⅱ (ページ13)

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ナルを本部の廊下まで送り届けて、私は飛田くんの部屋に戻った

元々座っていた椅子に腰掛けて、仮眠をとることにした
うとうとしていると、いつの間にか意識が落ちていた

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無意識の夢の中では、誰かが誰かを撃ちぬいた
いや、撃ち抜いたのではなく、掠めた…?

目を凝らしてみると、撃たれたのは今井蛍らしき人
もっと詳しく見たいのに、一瞬にしてモヤがかかり何も見えなくなる

次の瞬間には場面が変わっている
場所はどこだか皆目見当もつかない

何かの研究所らしい場所で女の人が蜜柑と喋っている
あれは、安積…

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そこで誰かに身体を揺さぶられ、夢から目覚めた
目に手を当て、周りを見渡す
どうやら現実に戻ってきたようだ

山田「…起こしてしまってごめんなさい」
「セリーナ先生…。どうしてここに」

私を揺さぶり起こしたのはどうやら初等部のセリーナ先生

山田「貴方達の調査のお陰もあって、ウイルスの線が消えたから、
飛田くんを教室に戻し、普段通りの生活を送ることが許可されたのよ」
「そう…やっぱり」

山田「…それから校長先生からの言伝よ。『君たちに割り当てた部屋に』とのことよ。
緊急を要しているようだったから、急いだほうがいいと思うわ」

全く人遣いの荒い
生徒は駒だし、仕方のないことではあるけど

「先生、ありがとう。
飛田くんも、ここから戻れるみたいでよかった。またね」
飛田「先輩ありがとうございました」

先生にお礼を言い、飛田くんに微笑むと私は部屋を出た
本来ならばいけないことではあるが、廊下を走り、いつもの部屋に向かう

扉の目の前に立ち、息を整える
ある程度整えたらノックをして部屋に入る

中には初校長とペルソナ
そのメンツであれば、校長室に呼べばいいものを

初校長「山田先生がちゃんと伝えてくれたみたいだね。本題を話そう。

…学園外で捕らえたZのメンバーの護送車がまもなく到着する。
学園内に入ると、緊急サイレンが鳴り、生徒達には外出禁止令が発令される。
護送車の周りには本部の車が固めている筈だが…。

もし何かあった(・・・・・)場合は頼むよ、A」

「はい、校長先生」

任務は護送車に何かあったときの為の尻拭いというわけだ
予知夢の通りなら何か起こる事は明確であるし、動きやすくなった

…今井蛍が撃たれたのは学園内だったと記憶している
どうにかしなければ

初校長「零、あれを」

ペルソナが歩み寄ってきて私に一つの通信機を渡してくる