【学園アリス】MEVIUS Ⅱ (ページ12)

今日:5 hit、昨日:12 hit、合計:35,941 hit

｜ページ12

本部に辿り着くと私とナルの後ろで何かを言い合っている2人

蜜柑「い…いいの～蛍。こんな事して～…」
蛍「…委員長、こんな所で2日も1人で、不安で仕方なくて…
きっとさみしがってるわ」

…1人になんてさせなかったわよ
いまでこそ、1人だけれどHRが終わればここへ戻ってくるつもりだったし
出る前、書き置きを残したからね
…すぐ戻るって

・

・

・

「…ここよ」

扉を開けると飛田くんがすぐに気付いた

飛田「おかえりなさい、A先輩。それに、蜜柑ちゃん!蛍ちゃん!」
どうしてここ…と言う飛田くんに今井蛍が説明をする

蛍「この子が会いたいってうるさくてナルを説得して連れてきてもらったの」
まあいけしゃあしゃあと嘘を
説得なんてしてないのに

そんなことを考えながら私はそこに散らばっていた私の持ち物をかき集めた

飛田「…きてくれてありがとう。僕…どうなっちゃうんだろう…。
…みんなとこのまま、会えなくなっちゃうのかな…?
こんな形で帰る家は…やだな…」

手ををぎゅっと握りしめる
…そんな悲しいことにはさせない

「…用が済んだのなら、ナルのそれを外してここから出ていきなさい。
ここの監視係は私、告げ口されたくなければすぐに去りなさい」

目を鋭くさせると、今井蛍は装置を外した

蜜柑「なぁ…A先輩…。先輩、なんでこんなとこ…」
「…仕事を仰せつかっただけよ」
飛田「A先輩は、僕に優しい声をかけてくれたんだ。
…先輩の言う通り、仕事みたいなんだ。だからどうか悪く言わないであげて」

「…ありがとう」
気を利かせてしまったかな

蛍「…いくわよ、蜜柑」
蜜柑「う…うん」

私をじっと睨みつけ、何かを探るような目をしている
そのまま部屋を出て行った

「はぁ…ナル、起きて。起きてったら」
軽く頭と頬を叩いて、ナルを起こす

鳴海「…え、ここ…」
「本部の飛田くんの部屋。今井蛍の発明品によって気絶させられたのよ貴方」

ゆっくりと体を起こし、私をみる

鳴海「全くあの子たちは…」
「ナルんとこの生徒でしょ、全く勘弁してよね。
本部に軟禁されてるも同然なのに、あの子と接触してたなんてバレたくないわよ」

鳴海「…あれ今日A機嫌悪いの?」
「たいして調査に役に立たないアリスをこんな風に利用されるとね」

立ち上がったナルを支えて扉の前に連れて行く

「飛田くん、ごめんね少し外すけど。多分もうすぐここから出られると思うから」
鳴海「…何かあったの?」

「さっき一瞬予知夢をね」