【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ47)

今日:9 hit、昨日:16 hit、合計:16,035 hit

｜ページ47

翼「1つ目、暴力や相手を傷つける行為は即失格。2つ目は武器。挑戦者が一般人(非アリス)の場合はこっちが用意した武器の中から3つ選べる。挑戦者がアリスの場合は武器は1つ。あとは自分のアリスの使用のみ。アリスは相手を傷つけない使用法のみ」

そう説明されて武器ボックスの前に立たされ、穴に手を入れて武器を1つ取った

杏樹は懐中電灯
スミレは耳栓
流架はロープ

懐中電灯も耳栓もよく出来てる
特力メンバー相手ならこの武器は特攻だ
…影使いにダジャレが襲ってくるだろうからね

肝心の私は折り畳み傘だった
なるほどよくわかった
生徒たちはどのアリスに特攻かは分からないだろうが、教師なら大体どんなアリスがあるか把握しているから簡単だった

翼「3つ目、魔人を倒すためにはその武器と知恵を使って魔人の出す難問をクリアすることが条件。…それでは1番手ルカぴょん！どうぞ！」

翼に案内されるまま流架は迷路の中に入っていった
入場は被らないように30秒に1人ずつらしい

次に杏樹、スミレと続き最後に私だった

迷路を掻い潜り、人がいる所に辿り着く
「ここを通りたければ、一切濡れずに僕の下を通過してください」

…きたきた
天候操作のアリスを持つ彼

逆さまになると雨を降らせることが出来るので私の目の前で鉄棒にぶら下がって逆さまになっている

しかし私は武器(･･)を貰っていた為なんなく通り抜けることが出来る
傘をさしてしまえば濡れることは無い
そうじゃなくても瞬間移動でイチコロなんだけど

次に進むと

「ここを通りたくば今から30秒一切口を聞いてはいけない！笑い声もダメ！」

といってカウントダウンがスタートする
彼は聞く人を必ず笑わせるダジャレのアリスの持ち主
私は瞬時に結界を張り、アリスが私に届かないようにする

簡単に30秒耐えることが出来た

「神崎先生結界張れるからズルいや」
「ごめんね」

そして次は翼

「ここを通りたければ、今から30秒以内に指1本でも俺に触れること」

ここに来た瞬間から影踏みで動きを止められてる
だけど私は空間操作のアリス
こんなのチョロかった

「ごめん翼ー。…はい」
瞬間移動で翼の真後ろに移動し、振り返ってポンッと頭を叩いた

翼「これだからAっちは…」
「あはは！」

いつもの恨みが募っているらしく先に行かせたくなかったらしいが残念
その甲斐虚しく私は先へ進む