【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ46)

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Contents(29) ページ46

アリス祭開幕
先生達も忙しいと言えば忙しいのだけど、潜在系には沢山の先生がいる為任せっきりにしても何も文句は言われない

それに私の持ち場は決まっていなくて、全体的に見る手筈になっている
空間操作のアリスだし、何でも出来る為昔からこんなやり方だった

アリス祭運営本部
学園中に散らばる生徒会メンバーを統べる統括本部みたいな場所に来てみると運良く桜野くんが居た

「あれ、巡らないの？」
桜野「少しここに用があってここに来ていたんだ。A先生はどうして？」
「ふらふらしてた」

先生らしい、と言われ笑われた
そして「あ」と言いニッコリと笑顔になった

桜野「開会式の前、佐倉さんに会ったよ」
「蜜柑に？」
桜野「迷子になってた上に転んでたから昴が怪我を治したんだ」
「…蜜柑の事どう思う？」

私は突っ込んだ質問をした
でも桜野くんなら期待通りの答えをくれるだろう

桜野「僕の直感では柚香先輩の子どもだと思う。無効化のアリスは先生から継いだんだろうし、柚香先輩のアリスを遺伝してる可能性もある」

桜野くんの直感のアリスは、直感といえどよく当たる

桜野「でも僕は佐倉さんがこの学園を変えてくれるような気もしてる。多分佐倉さんはこの学園にとって悪い事は引き起こさないと思ってるよ。…先生は？」

桜野くんに問いかけられて私は思わず口角を上げた

「そうね。私も蜜柑が学園を変えてくれるような気がしてる。…ありがとう桜野くん。今井くんにもよろしく伝えておいて」
桜野「またそのうち」

昔はクソガキだったのに今じゃ生徒会長にまでなっちゃって
なんだか寂しい気持ち

桜野くんと別れた後に特力系の所へと向かった
瞬間移動で飛ぶと、ちょうど杏樹と流架、スミレが来ていた

鳴海「タイミングいいね。今から僕ら特力系RPGに参加するためにルール説明聞くんだけど、神崎先生も聞く？」
「翼達のお世話はしてるからねー。気になって来たから聞く」

杏樹に話しかけられ、私は横目に翼達を見ながら嫌味を述べた

翼「ったくお世話してるって、そうだけどよー。…じゃあ参加者1名追加でルール説明いくぜ」

頭を掻きながら、ちょっと不貞腐れた様子の翼
そのままルール説明をしていく

翼「簡単に言うと挑戦者(アラジン)が迷路に入り、迷路に散らばる俺ら特力メンバー演じる魔人を倒しゴールに行くってだけなんだけど…。魔人を倒すにあたってはルールがあるんだ」