【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ33)

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Contents(24) ページ33

昼間から外界での打ち合わせがあって、外界にやってきていた
その途中携帯が鳴ってメールを受信した

…教師の携帯は外界とも繋がるようになっており、これがとても便利だ

相手は杏樹
内容は蜜柑の手紙を出していないのが本人にバレ、暴れまわったとか
処分はご飯抜きの謹慎

今夜辺り脱走を図るだろうとのこと
丁度私が外界に居るから門前を見張っとけって事か
…帰る時間が遅くなるけど仕方ない

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夜、門前が見える所の木の上を陣取り、私はそこでご飯を食べながら携帯を弄っていた
ここまでは空飛んで来たし、落ちても飛べばいいから何の問題も無かった

「さて…そろそろかなぁ」

辺りは真っ暗
街灯の電気と車のライト、町中の光が溢れている

門前を突破するには守衛さんをちょろまかす必要がある為、多分空から来る
流架の鷲か蛍の発明品を使えば簡単に飛び越えてこれる
…問題は電流結界ってだけだな

そんな事を言っていれば、学園側の空から何かが飛んで来た

「ビンゴ」

鷲に捕まった蜜柑だ
まさか読みどうりに行くとは思いもしなかったが

電流結界に阻まれ、蜜柑だけが空から落ちてきた
急いで杏樹に電話を掛ける

「結界反応あったって連絡あると思うけど、蜜柑空から落ちてきたよ。こっちおいで」
鳴海『向かう！ありがとう！』

さて蜜柑連れ戻しに行きますか

瞬間移動で蜜柑の所に移動すると招かれざる客人が先に蜜柑の事を捕まえていた
「人身売買しようとしてるところごめんだけど、その汚い手離して貰える？」

ニッコリ微笑むと相手は更に怒鳴ってくる

「なんだお前！邪魔するならどうなっても…」
「そっちこそどうなっても知らないよ？」

蜜柑を瞬間移動で私の背後に救い出した

「コイツっ！アリスか！一体…」
「『ネメシス』。そういえば伝わる？」
「…っ！！」

怯えた顔を見せた後、逃げようとするので私は指をパチンっと鳴らした
その瞬間、人身売買を企んでいた人たちの居た空間が消え去った
…人ごと

蜜柑「え…」
鳴海「蜜柑ちゃん！」

「人身売買されそうだったから成敗してやったよ。よかったね、何もなくて」

困惑している蜜柑には何一つ伝えなかった
伝えた所で怖がられるのもごめんだった
後々知ればいい

蜜柑「鳴海先生…、この人一体…」
鳴海「蜜柑ちゃんはまだ会った事がないよね。中等部の先生、神崎Aだよ」
「よろしくね、蜜柑」

もう少しマシな顔合わせがよかったけど、しゃーなし