【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ32)

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「零くん」
ペルソナ「…もう来たのか」
「夕方の約束だからね。授業終わったら来るでしょ。それで今日の任務の詳細教えてくれる？」

私は本部の危力系の部屋に来ていた
生徒達もちらほら居るが私が初校長のお気に入りと言われている事と任務を度々手伝っているのを知っているので、特に見向きもされない

ペルソナ「反学園組織の居場所が1つ見つかってな。そこを空間ごと切り取ってきて欲しい」
「お安い御用ね」
ペルソナ「資料はこれ、車は手配済みだ。頼んだA」
「『先輩』でしょ～？」

零くんから資料を受け取り、車に乗り込む為に教室を出た瞬間、前から声を掛けられた

瑠衣「あれAちゃん。今から任務？」
「瑠衣ちゃん！そう、今から任務だよ～。またゆっくり話そうね」

瑠衣ちゃんとは私が学生の頃に出会っている
特別生徒と呼ばれていた時期の後輩だったから
Aちゃん呼びも瑠衣ちゃん呼びもその頃からのモノ

…零くんは昔、私の事をA先輩と呼んでいた
だけどペルソナと呼ばれるようになってから私の事は呼び捨てだった
いつも私は昔のように先輩をつけろと茶化しているけど

勝手に私は零くんとは仲がいいと思っている
零くんも私にはフラットに接してくれているし、他の人とは対応が違う
向こうがどう思ってるかは知らないけど

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資料を見ながら車に揺られていると、目的地に着いた
私は車から降りることもせず、その場で着けていた制御アイテムの指輪を全部取ってアリスを使った

空間操作のアリスの中の1つ空間切り取り能力
あまりにも恐ろしいアリス…

車から降りずとも、敵の顔を見ずともその場で空間ごと切り取る事ができるアリス

切り取った後は端と端がくっついて、そこにはまるで何も無かったかのようになる
そこにあったものは全て消え去る
…人間ごと

「学園にお願いします」

運転手はいつもの人だから怯えない
…初めての人に当たった時はいつも怖がられる
当たり前だけどね

本当は私の瞬間移動や、空中浮遊で移動できるけど、何かあった時のために運転手という同行者を付ける

何かあるなんて私に限って中々ない
何度か里帰りした時には血なまぐさい現場にも連れていってもらった

それは私が学園で任務をしていたから、慣れさせる為に

銃刀が相手でもそれなりに太刀打ちできるくらいの力量は持ち合わせていた

でも万が一の為にも学園のやり方には従わなきゃね