【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ31)

今日:20 hit、昨日:16 hit、合計:16,046 hit

Contents(23) ページ31

翼「Aっち、初等部の新入りについて知ってる？」
「んー多少？」
メガネ「多少ってなんだよ」
美咲「ほらセンセーさ、新入生連れてきたっていうナルの幼馴染じゃん？だから知ってるかなーって思ったんだよ」

そのうち聞かれるだろうなとは思っていたけど
今日だったか

この3人は私が担任する中等部のクラスのうるさい奴ら
全員揃って特力系で、滅多にないアリス
そして揃いも揃って素行不良

…特力にそういう奴らが多いのは事実で、これは昔からだから仕方ないが

翼「いや、今日さ能力別クラスあるから歓迎会すんだよ。それでちょっと情報仕入れとこうかなって思ってさ」
「私も直接会ったことはないけど、噂で広まってる程変な子じゃないよ。ナルが言うにはね？」

まだ私は会ったことが無かった
中等部の教師が会う機会なんてそうそうある筈も無かったから

「問題児っていう程問題児でもないよ。あんた達の方が余っ程問題児だから」
メガネ「Aっち厳しー」

3人が中等部に上がってきて関わるようになってから、コイツらは私のことをAっちと呼んでいた
別に呼び方はどうでもいいが生意気だなとは思う

…過去に私も問題児みたいな時期があったとは口が裂けても言えないけど

「私が思うに特力に必要な人材だと思うけどな」
美咲「変な子って事かよ」

ケラケラ笑う美咲に私は更に続けた

「まともな子だよ。あんた達もわかってんじゃない？この学園での変な子こそ外界のまともな子って」
翼「そりゃな」
「つまりそういうことよ」

納得したのかしてないのか定かではないけど、3人は大人しく能力別クラスに向かっていった
歓迎会開くなんて、特力はやっぱり仲間意識が高い

…昔を思い出す
柚香先輩が正式に特力に移った頃、先生や私と杏樹が協力して特力に迎え入れて貰った

蜜柑もきっと歓迎される筈

私も生徒が全員居なくなる迄待って、教室を施錠した
今日の能力別クラスは潜在系ではなく、危力の手伝いをする事になっている為、本部へと向かう

手伝いといっても業務の手伝いではなく任務に行くってだけ

いつも夜に行くから寝るのが遅くなって困ってたけど、今日に限っては夕方からだったので非常に助かっている

…仕事は仕事だからきちんとこなすつもりだけど
やっぱり初校長の飼い犬みたいな任務は本当に嫌いだった

だけど初校長のお気に入りと言われている以上やるしかない