【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ30)

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Contents(22) ページ30

「あっはっは。神野先生それなに？」
神野「口を慎め、神崎先生」

中等部から初等部に渡す書類などを一手に私が担い、偶に郵便配達屋さんとして瞬間移動を利用してやって来ている

そうしたら偶々面白いものが見れた
…ゴミ箱を被った神野先生
面白すぎる

職員室に入ってきながら佐倉蜜柑にゴミ箱を飛ばされたと怒っていた

岬「しかし佐倉蜜柑(新入生)への『星なし』評価。いくら何でもちょっと厳しすぎる判断では…」
神野「そうは思いませんがな！」
鳴海「ゴミ箱被っちゃったしねぇ…」
「あっはっは！」

再び笑うと神野先生はギロッと私を睨んだ
別にこれくらいじゃ怯まないけど

岬「彼女のアリスは評価されるべき珍しいアリスですし、もう少し生徒の観察をしてからでも判断は遅くは…」
神野「悪い芽は早めに摘むに限る。この学園にとってアリスを執拗に狙う外敵と同じく厄介なものは、内部から出るアリスの反逆者だ。近年、我々がその存在に悩まされてる事は皆さんも重々承知であろう？」

神野先生はティッシュで洋服や頭を拭いながらそう言った
内部から出る反逆者ね…
誰の事を言っているのかは一目瞭然

鳴海「…ええ」
神野「反抗的な態度といい、しかも『無効化のアリス』など悪例を思い出させる縁起の悪いアリスだ」
「縁起の悪い…ね。少なくとも私はそうは思ってないよ。神野先生も仲良かった癖に」

私が反論すると、お前反論するんかという顔で岬と杏樹が私の事を凄い顔で見た
ごめんね空気読めなくて

神野「結果的に見れば縁起が悪いという事だ」

ま、死んでるしね

神野先生は自分のデスクに座り、少しお喋りのしたかった私は岬と杏樹を廊下に連れ出した

「蜜柑の星なし評価ねえ。早速出ましたね～。目をつけられてるっていう特徴が。それに手紙も出せないんでしょ？」
鳴海「まあ、ね。そうなるとは思ってたけど早すぎる対応かな」

入学が決まってすぐの出来事であり、本来ならば見極めにもう少し時間があってもいいのに
無効化というだけで全て悪い方向に行く

岬「学園にとって無効化が忌み嫌われていて、神野先生が言う通り縁起が悪いというのも理解は出来るがな」
「…先生は何も悪いことしてないと思うけどね。唯死んじゃっただけ」
岬「それを縁起が悪いというんだろ」

岬に呆れられたが、本当の事を言った迄

鳴海「大丈夫だよ。蜜柑ちゃんは強いからナッシングからすぐに這い上がれるよ」
「そうだといいけど」