【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ25)

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Contents(18) ページ25

クラスで配られた進路表
ペラペラとひっくり返しながら、専科で学べるコースを流し見した

適当に学んで、適当に卒業して家帰ってヤクザの手伝いしながら適当に生きようと昔は思っていた

だけど柚香先輩に言われた事がどこかでずっと引っかかっていた
それに同じ闇に染まりそうな後輩達を助けたいという気持ちもあった

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「進路何にした？」

進路表を提出するその日
高等部までの道のりで私は杏樹に切り出した

鳴海「…聞いたら絶対引く」
「引かないよ。私も言うから。お願い」

お願い、と手を合わせ目を瞑った
ため息が聞こえたので目を開けると、恥ずかしいのか私の先を行って背中を見せてる杏樹が居た

鳴海「学園の教師」

その途端私は余りにも驚いて目をぱちくりとさせた挙句の果てに涙を流した

「…私も同じ。学園の教師」

杏樹は驚いたようにバッと振り返り、まん丸の目で私をみつめた
私は涙をふいて、杏樹の目を真っ直ぐに見た

「柚香先輩に言われた事が引っかかっていて、あの子たちを守りたいって思ったの。杏樹も柚香先輩に言われた事がうしろ髪ひかれてるんじゃない？」

思わず笑った
だって多分そうだから
杏樹の事だし聞かなくてもわかる

鳴海「…うるせーけどその通りだよ。自分でも柚香先輩に弱いこと知ってっけど、かといって従わないわけにもいかねーし」

柚香先輩のお願い、だもんね
先生がやっていた事を柚香先輩は学園の外から、私達は学園の中から変えていくって約束した

「柚香先輩との約束守ろうね。もう私たちみたいな子を見捨てない為に」
鳴海「…そうだな」

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「岬。進路何にした？」
岬「学園教師」

クラスに来て、先に座ってる岬に話しかけた
そしたら衝撃の言葉が返ってきて、私と杏樹は思わず顔を見合わせてしまった

岬「なんだよその反応」
「いや、私も杏樹も進路、学園教師なんだよね」
岬「は？」

私の発言を聞いて岬も私達と顔を見合せた

鳴海「大人になってもお前と一緒かよ。せーせーするぜ」
岬「それはこっちのセリフだ。神崎ならまだ分からなくもないが、まさか鳴海までとは」
「杏樹が学園教師はなんていうか、昔の杏樹を知っているからこそ有り得ないよね」

私と岬は大笑いした
1人杏樹は苦い顔をしているけど

「今後も3人とも教師というわけで、仲良くよろしくお願いしますね」

ヒラヒラと手を振り、笑顔を振りまいた
岬はため息をつき、杏樹は苦い顔してたけどまあいいか