【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ3)

今日:5 hit、昨日:31 hit、合計:16,062 hit

Contents(1) ページ3

集合時間に両親に見送られ、学園の正門をくぐった
同じく入学するのだろう私のような子達が沢山集まっている

その中に1人異質を放つ人物が居て私は思わず話しかけた

「すごく綺麗な髪！私、神崎A！あなたは？」
「鳴海。鳴海･L･杏樹…」

ぷいっとそっぽを向いた金髪の少年
私はめげずに喋りかける

「私3歳なの！同じくらい？」
鳴海「…3歳」
「わ！一緒なのー？！」

勝手に手を取ってぶんぶんと振り回した
杏樹はなんだコイツみたいな顔をしてる

「今日から貴方達はここ、アリス学園で暮らします。20歳になるまでここから出る事は出来ません。将来立派なアリスとして活躍できるように一緒にお勉強していきましょう」

入学者が全員集まったのだろうお固そうな先生が私たちに言い放った
…私や杏樹のような小さな子から中学生ぐらいの大きな子まで揃っている

アリス学園は3歳から入れるようで、入学時期はバラバラなんだとか
だから中学生もいるらしい
…と両親が言っていた

両親は私の為に沢山教えてくれた
とは言え両親も学園の教師からその話を聞かされたようだが

「杏樹ー！どんなアリスなの？」
鳴海「フェロモン」
「ふぇろもん？」
鳴海「そのうち見せてあげるよ」

先生の話の合間を縫って私は杏樹に話しかけた
杏樹は少しずつ警戒を解いて私の話に付き合ってくれた

･

･

･

先生たちに連れられ教室を紹介され、寮にやってきた
幼児たちの大部屋に住むことになるようで、自宅から持ってきた服なんかは既に運び込まれていた

「今のところ3歳は貴方達2人だけだから仲良くするのよ」
「はーい！」

寮母ロボットを紹介し、一言言い残すと先生は行ってしまった
ロボットが動き回っているのをみて、不思議だらけの学園に来たのだと実感した

タカハシと名乗るロボットに連れられ、私たちと同じくらいの歳の子を紹介してくれた
杏樹はやっぱりそっぽを向いているけど、一人ぼっちは嫌なようでちゃんと輪には入ろうとしてる

「神崎A！空間操作のアリス！よろしくね！」
私はそう言って部分瞬間移動を使って、手を皆の傍に移動させた

「すごー！」
皆驚いてくれて私はとても嬉しかった
私に続き、杏樹も自己紹介をする

鳴海「鳴海･L･杏樹。アリスはフェロモン」
「髪綺麗！」

私のアリスは珍しかったのか、見せて見せてコールだったけど杏樹のフェロモンは学園では珍しくないようで見せてコールは起きなかった