(59)夢のアリス ページ41
鳴海「あ、A。ちょっといいかな？」
能力別クラスの時間
目立たないように私に近づき、私に話しかけてきた
こそこそと他の子に聞かれないように
鳴海「この間の検査の件なんだけど。やっぱり2つ目のアリスありそうなんだよね」
「2つ目のアリス…？」
鳴海「そう、最近予知夢を見るって言っていただろう？Aの発言と検査も含めて大人で審議したんだけど、やっぱり新しいアリスじゃないかって話になって」
まさか本当に私に2つ目のアリスがあろうとは思いもしなかった
鳴海「この時間少し僕と新しいアリスについてお勉強しないかなって」
新しいアリスがあると言われれば仕方ない
私は即答で返事を返した
「わかった。いいよセンセー」
鳴海「じゃあちょっと違う部屋行こっか」
ナルに連れられ、後ろを着いて行こうとすると去年までA組で一緒だった子が泣きながら走ってきた
鳴海「泣きじゃくってどうしたの」
ナルが抱きかかえると更に声を上げて泣き始めた
「ナルせんせ〜！Aちゃんが僕の背中にこんなの貼ってたの！」
その子の背中には私のフェロモンで醜態を晒した写真が張り付けられており、一瞬にして私の背中には冷や汗がだらだらと流れた
「げっ」
悪戯したことなんてすっかり忘れていた
ついさっきの出来事とは言え、悪戯に関しては記憶力が鈍い
鳴海「コラ！またこんな悪さして！その星とっちゃうよ！？」
私との距離を詰めたナルが怒ってくるので私は教室中を走り回って逃げた
途中でナルは抱えていた子を下ろし、他の先生に任せて私を全力で追ってきた
大人の足に敵う訳もなく、私は捕まった
そして体質系の隣の空き部屋に連れてかれ、こっぴどく叱られた
今度やったら罰則だの、なんだの
悪戯楽しいんだから仕方ないじゃんね
鳴海「…で、本題の新しいアリスの話ね」
「忘れてた」
鳴海「そうだと思った。…透視のアリスとAの発言から、予知は普段の生活では見ない。夢の中だけ。脳波も予知のアリスとは違った。僕たちは夢に関連するアリスと結論づけた。『夢のアリス』これがAの新しいアリスだよ」
夢のアリス…
何の想像も出来ないけど、これが私のアリスなんだな
鳴海「今は予知夢だけだろうけど、過去の事も見れるようになると病院の先生達は言っていたよ。これから沢山そのアリスの事がわかっていくと思うよ。…一緒に勉強しよう」
「うん。自分のアリスの為に勉強するね。ありがとうナル」
鳴海「こちらこそ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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Hakumu*(プロフ) - なつみさん» コメント・応援ありがとうございました！次作の方も読んでいただけるということで大変嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (6月6日 20時) (
レス) id: a79531c102 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました♪幼馴染の鳴海先生も引き続き読みます！ (6月6日 14時) (レス) @page45 id: 452fe787e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hakumu* | 作成日時：2022年11月9日 15時
