(53)昼休み＊K ページ35
病院での昼休み
食堂で例の如く3人で駄弁っていると俺の携帯が鳴った
「…俺に来客ですか？」
『アリス学園の教員を名乗るものから…』
「…わかった。すぐ行く」
眉を顰めていると辰巳がすぐに声をかけてくれる
辰巳「…なんか不審な動きでもあった？」
「アリス学園の教員が俺に用があるってさ」
篤史「もう嗅ぎつけてきたか。はぇーな。…大丈夫だ喬介。俺たちも行く」
「頼むわ」
席を立ち、応接スペースに向かう
そこには男が2人座っていた
「我々はアリス学園から来た所謂スカウトです。月城Aさんはフェロモンのアリスをお持ちのようで。力も大分強力のようで、小さい頃はアリスのコントロールも難しく問題を起こすと考えられる。是非とも学園に入学して我々に指導をお任せ頂きたい」
開口一番男は名乗りもせずにそう言った
辰巳達に言われていたとはいえこんなに早くスカウトが来るとは
制御ピアスを開けて、最近漸く幼稚舎に通う様になったのに
辰巳「お帰りください。Aちゃんには制御ピアスを開けてますし、アリス制御も出来ています。俺やこの隣の男はアリスで、学園に通っていたので知識もAちゃんに享受できます。ご心配している様な暴走はないかと」
俺の代わりに真っ先に辰巳が反論した
若干キレている
「…先程、Aさんの様子を伺って来ましたが、アリスは全く使っていないようですしコントロールはできていると言えるでしょう。しかし暴走はいつ起きるかわかりません。アリス教育はしっかりされているみたいですが、学園での高水準の教育を推奨します。…今日の所は一旦引きましょう。要観察対象として今後も足を運ばさせて頂きます」
「…勝手にしろ」
俺の所に来るならまだしもAの様子を既に見に行っていたとは腹立たしいにも程がある
俺が勝手にしろと話すと、学園関係者はこの部屋から出て行った
篤史「要観察対象だろうが、スカウトを退かせたんだ。やったな」
辰巳「俺たちが知らない先生でよかったよな〜。じゃなきゃ強く出れないもん」
「…これからもこれが続くって事か。かったる…」
辰巳「アリス持ちの宿命だよ。こうして俺らも立ち会うし、心労は減るでしょ」
辰巳と篤史もこういうのをずっと経験してきたんだろうけど
アリスの宿命ね…
今度はAの番だから協力してくれているが…
俺もしっかりしなければAが連れてかれてしまうだろう
…それだけは絶対に避けたい
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Hakumu*(プロフ) - なつみさん» コメント・応援ありがとうございました！次作の方も読んでいただけるということで大変嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (6月6日 20時) (
レス) id: a79531c102 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました♪幼馴染の鳴海先生も引き続き読みます！ (6月6日 14時) (レス) @page45 id: 452fe787e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hakumu* | 作成日時：2022年11月9日 15時
