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そんなの見ていられない
だったら私が所属すれば話は完結する
「…わかりました。移籍のお話お受けします」
初校長「いい返事が聞けてよかったよ。詳しい話は鳴海先生を通じて伝えよう。今日はもう寮に戻りなさい」
「…はい」
私とナルはこの部屋を追い出され、重い足取りでナルは私のことを送ってくれた
鳴海「まさか危力系に移籍することになるなんて…」
「今までも任務やらされてたけど、それだけの回数じゃ足りなかったのね。私のアリスをもっと使いたかった。だから危力系に移籍させた。…ほんと嫌になる」
思わずため息をついた
前を歩くナルは後ろを振り返り落ち込んだ顔で私の顔を覗き込む
鳴海「こんな事になるってわかってたらきっと初校長のところに行かなせなかっただろうな…」
「嫌だけど初校長の命令には従わなきゃいけない。…心配してくれてありがと。任務頑張るよ」
ちょっと頑張って笑ってみせた
無理に作った笑顔
ナルはすぐにソレに気づいた
鳴海「…僕も昔、まだ危力系がなくて『特別生徒』という呼称を与えられていた時代に任務をこなしてた。今も利用されているのをAは見てきているから、改めて説明しなくてもきっとわかるよね」
「今も時々いなくなるからそうだろうなとは思ってた。なにせ立場は初校長側についてるし。…そっかぁ、任務昔からしてたんだね」
時折担任の癖に姿を見せない事があったから、何処へ行っているんだと思っていたがやはり任務だったとは
それに学生だった頃から任務をやっていたとは驚きだった
鳴海「僕もずっと昔からこのアリスを利用されてきた。だからAの苦しみもわかる。…なんか愚痴とかあったら聞くからさ。僕のとこいつでも来てよ」
「うん。そうする」
暫く話をしているとあっという間に寮についてしまった
じゃあまた学校でね、と手を振るナルをさえぎり私は声をかけた
「本当は嫌だけど危力系で頑張るからさ…。体質系から離れちゃうけど…ずっと私の事見てて…」
思わず震え声になり、涙が一筋こぼれ落ちた
鳴海「…大丈夫だよ。僕は初等部の先生だし、体質系じゃなくなってもAの事をずっと心配してる。…だから泣かないで」
「…泣いてないし」
明らかに私は泣いていたのだが、認めたくなかった
これからの危力系の生活を考えて怖くなってしまったなんて、そんなの私らしくなかった
泣き虫なのはA組の時だけにしたい
「ありがとナル」
鳴海「いいえ♡」
改めて手を振って私は寮に入った
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Hakumu*(プロフ) - なつみさん» コメント・応援ありがとうございました！次作の方も読んでいただけるということで大変嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (6月6日 20時) (
レス) id: a79531c102 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました♪幼馴染の鳴海先生も引き続き読みます！ (6月6日 14時) (レス) @page45 id: 452fe787e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hakumu* | 作成日時：2022年11月9日 15時
