(48)移籍 ページ29
鳴海「…Aちょっといいかな？」
「なあに」
帰り支度をして皆と廊下に出るとナルが待ち構えていた
私にだけ用があるみたいで皆は空気を読んで先に寮に帰っていった
廊下の端に身を寄せて、小声でナルは用件を伝えてくる
鳴海「校長先生がAの事を呼んでるんだ」
「…なんで？また『任務』やらせる気？私体質系なんだけど」
ちょっと前から何度も『任務』をやらされてきた
学園が学園である為の裏工作に私は利用されていた
鳴海「僕にも事情は聞かされていないからわからない。僕も一緒に立ち会うから一緒に行って欲しい」
「校長先生からの呼び出しなんて無視できないし仕方ないから行く」
それを聞くとナルは本部にいる初校長の下へと歩き出す
私はそれに従ってついて行った
・
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鳴海「校長先生、鳴海です。月城Aをお連れしました」
ノックをして、名前を告げると中から少年の声で「入りなさい」と聞こえる
その声を聞いて私達は中に入った
初校長「わざわざ来てもらってすまなかったね」
私は初校長の目の前に立ち、ナルは私の後ろの壁際にいる
「また任務のお話でしょうか？」
初校長「いや、今回は少し違う。…君に危力系移籍を命ずる」
「え、なぜ…」
私が予想していた内容とは異なるようだった
現在私はフェロモンと夢のアリスを持つ体質系所属の初等部生
アリスの強さから今までも何度か任務を請け負っていたし、今日の話もそれだと思ってた
アリスがいくら強いといえども、体質系のアリスに他ならないからだ
初校長「君のアリスは強すぎる。今までも『任務』を手伝ってもらっていたけど、本格的に『任務』を行ってもらおうと思ってね」
…成程
今の任務量じゃ足りないわけか
体質系所属だから大量に任務を入れる事もできず、結果私を危力系に移籍させようということか
初校長「君のアリスははっきり言って危険だ。危険な分、そのアリスの魅力・使い方は必ずある。私ならそれを十分に発揮させてあげられる。…それに仲の良いお友達を『任務』に巻き込みたくないだろう？」
「…っ」
フェロモンはかなり強いから、ナルと同じ利用の仕方が出来る
それゆえ今まで利用されてきた
夢のアリスもうまくいけば未来予知も、過去を覗くこともできる
使い勝手のいいアリスだ
…確かに『危険』なアリスと言えるだろう
だからといって私を所属させるために友人を人質に取るのは許せなかった
私が断ればアリスの流用性が高い翼が真っ先に狙われるだろう
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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Hakumu*(プロフ) - なつみさん» コメント・応援ありがとうございました！次作の方も読んでいただけるということで大変嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (6月6日 20時) (
レス) id: a79531c102 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました♪幼馴染の鳴海先生も引き続き読みます！ (6月6日 14時) (レス) @page45 id: 452fe787e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hakumu* | 作成日時：2022年11月9日 15時
