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中等部になってからの初めての夏休み
春休みには長期任務を任され、北海道に行っていたけど夏休みには長期任務を充てられなかった
むしろ夏休みにこそ長期任務を充てろよと思うのだが
初校長にはそこの所は関係ないらしい
…昨日は任務だった
つい先日まで初等部生だった私には重すぎる内容
ターゲットを自害させるようにフェロモンを使った
そんな任務が心を壊さない訳なかった
私は翼に貰ったチュッパチャプスを口に放り込み、A組を後にした
この後行われるのは能力別クラス
今日、危力系は休みで私は暇だった
となればすることはひとつ
中等部になってからもちょくちょく会いに行っていたが、そんなに頻繁ではなかった
でも行けばナルに「また？」って言われるに違いない
外に出て体質系教室への道のりを歩くとその人物は1人歩いていた
「ナル〜？」
後ろをパッと振り返り、私だと分かると呆れたような顔をした
すぐに歩き出し、私はしれっと隣を歩く
目的地は体質系の教室
鳴海「…また来たの？僕はもう君の担任じゃ無いんだよ？」
「そんなの知ってるよ。私はとっくに初等部を卒業してる」
ほらやっぱり言われた
もうすぐ卒業して5ヶ月だろうか
その間に何度こうして会いに来たかわからない
鳴海「今日はどうしたの」
「何となく会いたくなっちゃって」
鳴海「…何かあったの？」
「ん…。ちょっぴり。って言ってもいつものだけどさ」
少し肩を落とすと、ナルは悲しそうな顔をして私の頭をそっと撫でた
その手がやけに大きく感じて、男の人だと実感してしまう
私が初等部から恋焦がれるナルの手
「そんなんだけどナルってやっぱり男の人だよね…。やっぱりナルの隣は安心する」
ホッとして涙が目をいっぱいにする
声もなんだか震えている
鳴海「Aが思ってる程僕は優しく無いし、男だよ」
「そういう所が私は好きなの…」
私と一緒で初校長に囚われた傀儡
任務の為に生徒を見捨てることもある
だから「Aが思ってる程優しくない」
…だけど本当のナルは生徒の為を思って行動できる優しい人
私はソレを知っていた
例え初校長の為に動こうとも、ナルの本心はそうじゃないことを知っている
「いつか私たちが
鳴海「…そうだね、きっとくる」
暫く他愛もない雑談をすると体質系の教室が見えてきた
私はここに入れないから、扉の前でお別れをする
「じゃあまたね」
鳴海「またおいで、A」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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Hakumu*(プロフ) - なつみさん» コメント・応援ありがとうございました！次作の方も読んでいただけるということで大変嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (6月6日 20時) (
レス) id: a79531c102 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました♪幼馴染の鳴海先生も引き続き読みます！ (6月6日 14時) (レス) @page45 id: 452fe787e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hakumu* | 作成日時：2022年11月9日 15時
