(38)STAMP IT＊N ページ18
深夜時計の針が0時を回った頃
俺の理性は音を立てて崩れていく
一度離れ離れになって、再び一緒に暮らすようになって
また同じベッドで夜を過ごすようになった
俺が身体に触れるとAの口から漏れる甘い声
耳に吐息がかかるくらい近づいて思わず悪戯をすると跳ねる声
可愛くて可愛くて堪らなくなる
少し俺から目を逸らした隙にベッドに身体を押し付ける
でも全然嫌じゃなさそうで、俺は思わずニヤッと笑った
「ねぇ、俺を見て？」
A「…ん」
目線を奪い、唇を奪った
甘く酔いしれ、脳が痺れる程の深いキス
たまに漏れる吐息は興奮したように上がっている
Aの身体に唇を這わせ、俺だけのシルシをつけていく
白に映える色鮮やかな赤
俺のものって感じがして思わず口角が上がった
…俺とAはとっくの昔に深い沼に堕ちている
今もこうやってその沼の深さは広がっていく…
とっくに理性も無くなって、この世で最も甘い欲望に堕ちていく
・
・
・
全てが終わってベッドに入ってゆっくりし尽くした頃
ふとAは立ち上がり、グラスに水を注いできた
枕元の棚にグラスを置くと、窓から映える綺麗な月がグラスに映り込んだ
A「みて、月が綺麗」
「本当だ。でもAの方が綺麗だね？」
A「ほんっと調子がいいんだから」
ちょっと膨れっ面をしたAの顔が本当に可愛くて
A「もうこんな時間だし、明日起きれなかったらどうするの…」
「意地でも僕が起こすから安心して」
Aの頭を優しく撫でると、安心したように表情が和らいだ
A「煙草吸うのやめたけど、シた後はやっぱり吸いたくなる」
「でももう買わないって約束もしてるし、吸えないけどね」
A「わかってます…」
諦めた顔をしたAはベッドに転がり込んでくる
俺はそんなAを抱きしめてそっと口づけをした
鎖骨に覗いた赤いシルシが俺の理性をそそる
…つけたのは俺だけど
「身体中『痕』だらけだね？」
ちょっと笑いながらからかうとすぐに顔を真っ赤にさせて俺の鼻をつまんだ
精一杯の抵抗だろう
A「杏樹がつけたクセに。よく言うよ。…明日仕事だから寝るよ。おやすみ杏樹」
「おやすみA」
暫くするとAの心地よい寝息が耳を掠めた
それを聞きながら俺も眠りについた
…睡眠時間が短くてもきっと目覚めはいいはず
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
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Hakumu*(プロフ) - なつみさん» コメント・応援ありがとうございました！次作の方も読んでいただけるということで大変嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (6月6日 20時) (
レス) id: a79531c102 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました♪幼馴染の鳴海先生も引き続き読みます！ (6月6日 14時) (レス) @page45 id: 452fe787e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hakumu* | 作成日時：2022年11月9日 15時
