| ページ7
初校長「…何も呼び出していないが、私に何か用でもあるのか、蜜柑」
「実は聞きたいことがありまして…」
初校長「ほう、聞きたいこと?」
冷たい顔をしていた初校長が少し興味を示した
初校長も機嫌がそんなに悪い訳ではなく助かる
「昨日、ウチが知らない初等部生を見かけたんです。黒髪で、蒼い瞳の女の子。鳴海先生もペルソナも、口では知らないって言いましたが、ウチには絶対何か知っているように見えました。校長先生はこの女の子について、知らないですか」
問いかけると笑みをすぐに浮かべる初校長
初校長「パラドックスに会ったのか」
「パラドックス…?」
初校長「彼女の通称だよ。…いいだろう、彼女の事を君に教えてあげよう」
そういって初校長はパラドックスと呼ばれた少女について話し始めた
初校長「この学園で生活しているが、授業には出席していない生徒だ。拉致同然で学園に入っていて、監視の名目で本部で暮らしている。実力から裏仕事を任せているよ。…昨日も仕事を与えていたから、すれ違ったのなら仕事帰りだったんだろう」
拉致同然…
本部で暮らす授業に出席しない女の子…
初校長「彼女のアリスは順行と逆行。モノの道筋を変えることが出来る。発動対象のモノの時間を巻き戻したり、早回しにすることができるんだ。…しかしその分代償は大きく命が削られていく。私達は彼女が無闇にアリスを使うのを禁止している。いわばその為の監視。アリスの特別性故隠し通していた秘密事項だよ」
ウチはその質問にとても納得した
そんな危険で初校長が好きそうなアリス
そりゃ初校長が囲っているわけだ
ウチは盗みのアリスを初校長に使うことをずっと拒否しているが、それが出来るのはパラドックスがいたからであったことがわかる
彼女がアリスで初校長の身体を少し良くしているのだろう
だからウチが盗みのアリスを使わなくても、そんなに焦っていないんだ
初校長「彼女の名前は都築A。君と同い年だよ、蜜柑」
全ての情報は揃った
欲しい情報はこれで全部…
アリスも、何故本部に居るのかも、名前も
これだけ揃えば十分
ウチは彼女を救いたい
本部で閉じ込められた生活から…
「初等部で一緒に授業を受けることは出来ないんですか」
初校長「…君ならそう言うと思ったよ。…今まで本部に居たのは監視が理由だが、君が監視するとなれば話は変わる。初等部での生活の監視を君に任せたい、蜜柑」
ウチの要求に条件を提示してくる
そうくるとは思っていた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
30人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Hakumu* | 作成日時:2022年5月15日 0時