【学園アリス】月夜の蒼月 (ページ27)

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続く体質系はおばけ
逃げ惑う会場の人々に司会の人はゲラゲラ笑っている

笑い疲れた頃次にいきましょう！と進行し、技術系がパイを包丁で破る
中からはおばけが出てきて再び会場はパニック

『昨年も3等の技術系！今年は4等です！金の亡者に容赦がない！！』
ザマーミロと言われておりなんとも可哀想

昨年も3等とのことで踏んだり蹴ったりのようだ
そして残る特力系は1等が確定しており、壇上で殿内先輩が喜んでいる

『残るは特力系！残り物には福があるとはこのことでしょうか！おめでとうございます！』
おめでとう、その言葉と同時に殿内先輩はパイを破り、見事金貨を引き当てた

蜜柑「殿先輩流石やー！」
飛び跳ね、殿内先輩に拍手を送っている蜜柑を見て棗は悪態をつく

棗「けっ。バカ殿が」
あだ名「バカ殿」という知識が一つ増える
どこにも披露のしようのない知識にため息をついた

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蜜柑「この後はダンスだよー！」
目を輝かせた蜜柑が仮面を持って私との距離を詰めてくる

ちょっと萎縮してしまったが、私も仮面を受け取って身につける

蜜柑「意図せず仮面がダンス中に外れちゃうと良くないことが起こるって言われてるから気をつけてなー！」

怖いことを告げると私の手をとってダンスを踊り始める
慣れないダンスになんとか食らいつき、ぎこちないながらも踊る

蜜柑「Aちゃんダンス初めてだよね？」
「そうだよ」
蜜柑「ウチよりうまいじゃん！」

顔を青くする蜜柑を見て私は声をあげて笑った
蜜柑「この後誰と踊る〜？」
「もうお休みでいいよ…。ダンス慣れてないし、信用できる人もそんなにいないし…」
蜜柑「そっかぁ。皆いい人なんやけどなぁ」
「蜜柑って偶に関西弁出るけど、関西の人なの？」

ここで前から思っていた疑問点を投げかける
蜜柑「そうだよ！学園にくる前は京都にいたの。今は標準語に直しちゃったけど、3ヶ月前くらいは関西弁で喋ってたよ。今でも偶に関西弁出るんだけど気にしないでくれると助かる」
「成程ね。だからやけに喋りやすいと思ってたんだよね」

蜜柑「ほんと！？そう言ってもらえて嬉しい！」
はしゃいだ蜜柑が私の足を踏み、バランスが崩れかけたがなんとか持ち直す
ごめん、と謝る蜜柑を見て再び私は笑った

蜜柑とのダンスを踊り終わり、休もうと思っていたが蛍に声をかけられ、ナルに声をかけられ…
結局蜜柑含め3人と踊り、私はようやく休みを手に入れた