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蜜柑「…貴方は誰」
「貴方こそ誰」

私の目の前には誰だか知らないツインテールの女の子
制服からして歳は私と対して変わらないだろう


私の手首を掴んでいる彼女の手
振り解こうともがくも、それは叶わない


今は真夜中
大きな月が明るく暗闇を照らす中、私は仕事帰りだった


誰もいない筈の舗装された道を抜ければ私の住処はもうすぐそこ


なのにこの目の前の女の子は誰なのか

あと少しで部屋に戻れるのにここで私を足止めする理由は何なのか



蜜柑「その制服、初等部のでしょ。でもウチは初等部で貴方を見かけた事はない。…貴方は誰」


成程そういう事か
私同様に着ている服から正体を推察していたのだろう


しかし私はここの生徒ではない
制服は私服で過ごすよりも都合がいいから支給されたのをそのまま着ているだけに過ぎない

まさかこんな所で仇になろうとは



「さあ。私は誰だろうね」

呟いてつかまれている手を私側に引いて向こうのバランスを崩す
足をかけて転ばして、倒れ込んだ音を聞いて私は走り出した


悪い事をしたけれど、怪我はさせていない筈
そう願って私は自分の住処があるアリス学園本部へと向かう




…私の正体を知るなど無駄な事を
先生達含めた大人しか私の正体は知らないし、これから知る生徒が出てきても正直困る

私の存在はパラドックス
壊れたものを元に戻す力なんてこの世にあってはならない

このアリスは死んだ人を生き返らせる事だってできる
…物凄い大きな代償を払う事にはなるけれど

逆に物の時間を早める事もできる
物は必ず経年劣化する
そこにアリスを使えば壊す事ができるというわけだ

…勿論人の命も早回しにして殺す事だってできる


私が請け負っている仕事はそういった系統のものが多い
代償を多く払って他の人の命を奪ったり、元に戻したり、物を壊したり、直したり

…本来の時間の流れではこんなことは出来てはいけないのだ
そもそも私の存在自体があってはならないと思うのはこれが理由
こんなアリスないほうがいいに決まっている

生徒に鉢会うという久しぶりのトラブルで色々考えてしまったがようやく住処に帰ってこれた
少し一安心

私の帰りを待ち侘びているのだろう初校長の下に赴けば私の任務は完了
さっさと部屋に戻って寝よう

明日は平日
普段通りに授業が充てられている








まさか明日
私の日常が変わる事になるなんて思ってもいなかった

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設定タグ:学園アリス , 危険能力系 , 蜜柑最強   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:Hakumu* | 作成日時:2022年5月15日 0時

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