Contents(5)*Z ページ18
薄暗い酒場
ここに大概の構成員は集まっている
日本に幾つか点在する組織の拠点でもここは一際賑わっている
東京の薄暗い路地に面した寂れたビル群の一角
ビル丸ごとがウチの所有物である
構成員の中でも片手で数えるくらいしかいない未成年
しかも小学生は俺以外存在しない
そんな中俺はただ一人ジュースを飲みながら仕事の話に耳を傾けていた
「っつーわけで、悠。今度俺たちと仕事な」
「…蓮さん達と?」
「悠のアリスさえあれば完璧なんだよ」
「…面倒」
決まったことだから変えられない、そう言う蓮さんに俺はため息をついた
いいように利用されるこのアリスは書いたモノを実現化、実体化できる
そのため仕事での汎用性も大きく…
よく誰かの仕事に同行させられていた
今回もそのパターンだ
蓮さん達のチームは以前父とチームを組んでいて、その時から俺の面倒を見てくれている
父亡き今も
俺も未成年チームを組んでいるが、殆どそのチームで行動することはない
何故なら俺が他のチームに呼び出される事が多いからだ
「そういえば悠。お前の妹パラドックス。
「どうするも何も…。俺はZで活動して妹を取り返すだけだよ」
「ひゅー。かっけー」
碓氷さん…
学園本部職員として組織から潜入している
この間久しぶりに組織に顔を出したという
その時に聞いた話なのだろう
今まで妹のAは学園のいいように利用されていて、学園の生徒ではなかったと聞く
それが今になって学園生徒として在籍することになったという事は何かがあったのだろう
俺は学園に連れ去られたAを取り返したい
その一心で父親と共にZに在籍している
父親は亡くなってしまったが、その遺志を継いでいる
「危険能力系に所属になったっていうし、今後も俺たちの仕事を邪魔してくると思うぜ」
「妹の仕事がうまく俺とバッティングすれば会えるんだけどね」
「だから悠、仕事大量に請け負ってるんだろ?」
「そうだよ」
少しでも妹に会える可能性が高まるのなら…
それを実行するしかない
向こうは俺がZに所属しているなんて夢にも思ってないだろう
情報は全く知らない筈だ
だからいつか何処かで会える事を楽しみにしている
そしてこの手であの
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名:Hakumu* | 作成日時:2022年5月15日 0時