【学園アリス】月夜の蒼月 (ページ12)

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「私は明日から初等部に通う、というワケですか」
初校長「そうだ。…君が問題を起こさないというなら住む場所も変えよう。明日までに色々手配をしておくよ」

そういって初校長は怪しく笑った
まさか本部軟禁が終わりを告げようとは思ってもいなかった
一生続くと思っていた

「明日までに色々決めてくれるという事ですよね。…お話が以上なら失礼します」

要は明日から私は初等部寮に住み、初等部に通うということ
本部軟禁も今日で終わりを告げるという事だ

これ以上聞く事は何も無い
早く課題を終わらさなければいけないし、初校長と話すのも胸糞悪いしここからお暇したい一心だった

回れ右をし、部屋を出ていこうとした瞬間
一緒に部屋に入ってきた男の子が私の腕を掴む

「なんですか？」

何か気に触ることを言っただろうか
そんなつもりはないけれど

この人の振る舞いは敵じゃ無いけどそんな事どちらでもいい
この学園の者は信用できない

「…いや」

彼はそういうとパッと私の腕を離した
どういう理由だか知らないが、私が彼に心を開く事はない

手を振り払い、私は校長室を出た

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夜、勉強に取り組んでいれば夕方と同じように自室の扉がノックされる
扉を開けると、ナルが佇んでいた

鳴海「授業ぶりだね♡伝えたい事があるんだけど、お部屋入ってもいいかな？」
「どうぞ」

部屋にナルを招き入れ、椅子に座ってもらう

「私の明日からのことでしょ？」
鳴海「うん。明日初等部寮に引っ越しになる。それは大人(こっち)でやるからAちゃんが関わることはないかな。明日の朝、僕がここに迎えにくるから、一緒にB組にいくことになる」
「ナルって初等部B組の担任だったっけ」
鳴海「そう！こうみえてもれっきとしたB組の担任なんだな〜♡」

…そうは見えないから恐ろしい

鳴海「その顔、僕が教師に見えないって顔だね。毎日国語教えてるじゃーん♡」
「それはそうなんだけど…。ナルは私から見ても教育上悪影響というか…」
鳴海「ええ？」

私が学園に来て思ったのは、この学園にもいい人はいること
特にこのナルはその象徴で、私の気持ちも汲んで接してくれる

鳴海「そんな事より…。この学園には星階級っていうものがあって、星なし・シングル・ダブル・トリプル・スペシャルがある。その中でもAちゃんはスペシャルっていうのに決まったんだ。スペシャルは生徒会の役員にもなるんだけど、今回は特別ケースだから生徒会は免除かな」