真実の君は【男主】

8（降谷Side） ページ9

〜降谷Side〜

ベルモットに呼び出され愛車のRX-7で向かう。

バ「……ご自分の車で行けばいいのでは？」

べ「どうせ暇でしょ」

バ「暇ではありませんよ」

ベルモットが助手席に乗り込む。
向かった先は組織の人間が好んで行くバー。

べ「貴方にあわせたい人物がいるの」

あわせたい人物……まさか

店のドアを開け中に入ると
カウンターに座る一人の男が目に入った。
その男もこちらに気付き、立ち上がる。

月影A

月影は俺に愛想よく自己紹介をした。

『どうも、陽向蓮です！』

……陽向蓮

本来の月影とは真逆の名前と性格。


……この男は、誰だ


俺は月影の事が気に食わない…
愛想が悪く、人と距離を取り、何でも一人でやろうとする。

だからこそ、目の前でヘラヘラと笑っている男を気味悪く思った。
それに……


ー「ゼロ！」


こいつを見ていると、あいつの事が思い浮かぶ。

店を出る時、月影と連絡先を交換した。
車内に戻り、連絡先が書かれたメモを見る。

べ「彼、仕事も早いしすぐにコードネームを貰
　 えるんじゃない？」

バ「……そうですね」

メモをたたみ胸ポケットに入れると車を発進させる。

バ「彼とは、仲良くしたいですね」

まぁ、あいつにその気が有れば……だがな

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