真実の君は【男主】

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百「月影さ〜ん！ここ分かんないんですけど〜
　 …」


そう言って、百瀬が持ってきた書類を見る。


…………誤字脱字が多い！！！！


分かんないって言っている所も公安としては基本的な所だった。


いちいち教えてたらきりが無いし
俺だって纏める書類が山程ある。


『はぁ……コレは俺がやっておくから
　百瀬はこっちの書類整理して………』


百「はい！分かりました〜♡」


…………はぁ、疲れる
ポアロのJKと同じくらい…いや、それ以上……


隣のデスクである風見さんに話しかける。


『風見さん…百瀬って、本当に公安なんです
　か……？』


さっきのやり取りを聞いていた風見さんは苦笑いする。


風「あぁ…一応、警察学校の筆記試験では上位
　 だったらしいぞ」


…………へぇ〜



＿＿＿＿＿＿＿＿



百「月影さん！ココなんですけど…」


『……俺がやっとくから貸して』


百「え！良いんですか！」


『……あと、分からない書類は全部持ってきて…
　俺がやるから……』


百「本当ですか！ありがとうございま〜す♡」


嬉しそうに自分のデスクに書類を取りに行く
百瀬を見て溜息をつく。


『はぁ……』


風「教えてやったらどうだ……？」


風見さんが心配そうに話しかけてくる。


『いえ……面倒くさいので………
　それに、断らないのが問題だと思いますし……
　後々困るのはあいつですから………』


そう言うと、風見さんは引いた様な顔をする。


『……風見さん、今、面倒くさいやつだな〜って
　思いましたよね……？』


風「な！？いや、…ハハ……」


苦笑いしてデスクワークに戻る風見さん。


まぁ、自分でも面倒くさい性格だと思ってるから良いけどな……


すると、百瀬が大量の書類を持ってきた。


百「コレなんですけど」


『………』


俺なら直ぐに片付けられるから良いけどさ……


本当に困るのは……


百瀬自身だ………



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