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約束.2 ページ39

蒙恬 「はい、Aの分。…美味しい?」

A「美味しーいっ♡


でもなんで悩んでるって分かったの?」


蒙恬 「ははっ…。ここに食べこぼしついてるよ」

A「……んっ///」

口の先についた饅頭のカケラを手で取ると、
何気ない顔でぺろっと食べた蒙恬に、

妖しい雰囲気を感じて赤くなってしまう。


そんな赤く染まる彼女の顔を、
「(本当に可愛い…)」と内心思いながらも、
蒙恬はAの疑問に答えた。


蒙恬 「Aのことだったら、


なんだって分かるよ」


ニカッと笑う顔は、本当に女性的で美しいのに
どこか悪戯っ子のような笑顔だった。

子どもを作りやすい身体にする為に、
辛い治療生活を送ってきたが、

改めて蒙恬と町に出て良かったと思った。

日々の何気ない日常の一つ一つを
彼と大切に過ごせる時間は
Aにとって、何よりの宝物だった。


Aも思いついたように、
いたずらっ子の微笑みを浮かべる。
ちょっと誘惑を交えて、上目遣いで蒙恬を見上げ

彼の手を自分の胸の触らせるように握った。


A「…じゃあ、

今わたしは何を考えているでしょうか?」

甘く囁くように、蒙恬の耳元で呟けば
それだけで彼の身体が硬直したのが分かる。


カチカチ…となった身体でも、
その聡明な頭脳をフル回転させてご褒美に何かねだろうとしている事は、先回りした彼女にはお見通しだった。

蒙恬 「それは……」


A「今日は、私がいっぱい恬に

ご奉仕して あ げ る ねっ♡」


蒙恬にしか聞こえない音で、
彼が答えるより先に答えを告げる。

自分だって
真っ赤になってばかりじゃないんだから!と
たまには彼をからかいたくなった。

だか、男心を刺激しすぎると
冗談で済まされないことを彼女はまだ知らなかった。


ーーーードォォんんん!!

と机にあるだけの小銭と紙幣を叩きつける蒙恬。

ヒビが割れた机に、刺激したAも含め
突然の出来事に目を丸くする。


蒙恬 「これが代金だ。…釣りはいらない。

帰るよ、A」


河了貂 「えええっー!!今きたばっかりだろ!」


蒙恬 「のっぴきならない事情より、

今すぐ帰ってAと共同作業する事が出来た。

悪いが今回は、先に失礼するよ」


A「ええー!じょ、冗談だったのに!」


そう言って、城に早々と帰っていく夫婦に
三人は静かにお茶をすすっていた。


羌瘣 「…鼻血出てたけど、大丈夫か。あいつ」

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夏目 - 私も蒙恬推しなんで嬉しいです。もし蒙恬の子供ができた話も見てみたいです (2021年10月31日 7時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月19日 10時

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