約束 ページ38
こういう場面は時々ある。Aにとって何が蒙恬のスイッチになるか未だに分からないが、こうなった蒙恬を止める事は難しいと、経験上分かってはいた。
それでも、また置いてきぼりにしてしまった河了貂達に申し訳ないと抗議の声を上げる、
A「もうっ。……恬どうしたの?」
蒙恬 「…じーちゃんと約束したから。
Aは俺が守るって」
A「…??」
蒙恬 「…Aが可愛いのが悪いんだよ?」
そう言って、歩きながら突然頬に接吻される。
ちゅっ…と音を立てて一瞬で離れていく唇に
何が起こったのかAも含め、後ろを歩く信達も理解できなかったが、一瞬時が止まり、真っ赤になっていくAと共に、後ろでは殺気と暴言が溢れ出した。
河了貂 「こらぁっー!!!
人前でキ、キ、キスするなぁー!!
(小声になっていく)」
信 「だからお騒がせ夫婦だって言ったろォ…
(ゲンナリ)」
羌瘣 「…(あれが不意打ちからのほっぺにちゅーか?!?)」
プロポーズから今日まで、なんだかんだこの夫婦に振り回されっぱなしの飛信隊メンバー。
行先のお茶屋では、蒙恬にたかってやろうと
三人は珍しく心を決めた。
〜おまけ〜
河了貂・羌瘣 「「…ウマッ♡」」
信 「はぁー。なんで俺まで」※信は自腹
A「うーーん」
蒙恬 「どうしたの?A?」
A「あっ!これと、これどっちにしようか
迷っててっ…」
ずっと眉を八の字にして悩む彼女に
ぽんっ…と優しく頭を撫でる蒙恬。
蒙恬 「じゃあ、おれがこれにするから
半分こにして一緒に食べよう?
…おじさん、これとこれ1つずつで!」
店主 「はいよ!」
A「えっ!…いいの?」
蒙恬 「Aの喜ぶ顔が見れるなら
お安いご用だよっ♪」
A「やったぁー!恬大好きっ♡」
そう言って2つの饅頭を半分にして、
食べさせ合う夫婦に、
河了貂と羌瘣が憧れの眼差しを向ける。
羌瘣 「……蒙恬のことは気に食わんが。
いいな、ああいうのも」
河了貂 「蒙恬の女好きは許せないけど
ああやって、Aの事を何よりも
大切にしてるのが分かるから憎めないんだよなぁー」
見つめ合いながら、食べさせ合う二人は
見ている人達にも伝染して、幸せな気持ちにさせた。
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夏目 - 私も蒙恬推しなんで嬉しいです。もし蒙恬の子供ができた話も見てみたいです (2021年10月31日 7時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月19日 10時