誤解 ページ3
数日後、戦に参戦した蒙恬。Aも泣いてばかりじゃダメだと、強くなれたのは左手の薬指にある輝く指輪のおかげだった。
王室直属の護衛部隊と言っても、蒙恬がアレコレと付けた条件のおかげで、
今している任務は後宮での
政の子供・麗の護衛だった。
…護衛と言っても遊び役だが。
麗 「わーい♡…今日もAが来てくれたー!
麗とあそんで!あそんで!
いいでしょー?母上」
向 「こら、麗…。
A様をあまり困らせてはいけませんよ…!」
A「ふふっ。麗様は今日もお元気ですね。
子供は元気が一番です!
向様もお気になさらずに…」
向 「…Aっ様///」
女でも見惚れてしまう程の美しい顔立ち。
Aが来てからと言うもの、向の心臓は毎日がドキドキと動いて、まるで大王様に恋した時と同じような感覚に陥ってしまった。
遠くで麗と遊ぶ彼女を見て、女の身で…しかもあれ程までに美しいのに、そこいらの男より強いなんて…と最初は度肝を抜かれた程だった。
だが、彼女の名前は以前から
大王様より聞いている。
…大王様が唯一心寄せていた女性。
ずっと会ってみたかった。
初めてAを見た瞬間の、自分では逆立ちしても勝てないと悟った絶望感は計りしれなかったが。
向 「あの、A様ッ!」
A「どうされましたか?…向様」
向 「わ…私の事は、向と…、
向とお呼びください。
良ければ、A様と
もっと仲良くなりたいのです///」
突然の発言に驚くような顔をするA。
…美しさに思わず虜になりそうだ。
麗 「母上、顔真っ赤ー!あはは」
陽 「わ、私も!///…憧れのA様からは
陽と呼ばれたい…です!」
麗 「陽ちゃんは、最初っから陽ちゃんだよ?」
陽 「麗はだまってなさい!」
べーっと舌を出す麗は、
どうやら負けん気が強いようだ。
A「では…
私のことも呼び捨てで構いませんよ。
改めてよろしくね。…向、陽」
向&陽 「「やったぁー♡!!」」
麗 「ずるーい!麗も仲間に入れてー!」
手を合わせて喜ぶ二人に、足にしがみつく麗。
そんな三人に思わず、Aも笑ってしまう。
戦ばっかりで、そういえば
年が近い女の友人は多くない。
彼女達のオシャレや女ならではのトークに、
学ぶ事が多いAだった。
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夏目 - 私も蒙恬推しなんで嬉しいです。もし蒙恬の子供ができた話も見てみたいです (2021年10月31日 7時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月19日 10時