嫉妬の行方.3 ページ3
ことの発端は、「飲めば戦闘力のレベルが2倍になる」という幻の酒を一口飲んでからだった。
A「ぷは〜っ……///
あれ〜これでレベル5倍くらいなったかな?
…ひっく///」
真っ赤になりながらも、予想以上に飲むAに慌てる番陽。そういえば、この娘は妙な所で頑張り屋さんだったと思い出す。
番陽 「A様…っ。そんなに飲んでは……!」
A「番陽さんもいっぱい飲まないと〜!
おうほんくんを、守れましぇんよっ〜!」
ズイッ……と力強く顔の前に突き付けられる盃。
自分でいった手前
…飲まないわけにはいかなかった。
番陽 「では、いただきます!
(賁様…お許しを!)」
A「おおー!いい飲みぷりれす〜!」
もはや、舌も回っていないAに素面の玉鳳隊の兵士たちは、この後どうなるかハラハラと案じていた。
番陽 「ぷはぁーー!!///
賁様にはもう少し、
素直になって頂きたいものです……」
強いアルコールに、珍しく普段言わない心の内を漏らしてしまう。
A「でも、おうほんくんって〜、
見てて分かりやすいから
素直じゃないところが、逆に可愛いですよね!」
番陽 「A様ッ!
そのように思ってくださったとはッ!!
ふぐぅぅ…!!」涙
A「番陽さんのことも大好きなんですよ〜!
だって、すぐ困ったことがあると
『番陽はどこだ!、番陽を呼べ!』って言うのが
お決まりなんですっ!かわいー♡」
兵士達 「「…(賁様のモノマネをするA様の姿が、逆に可愛い!)」」
酒は飲めずとも、目の前には憧れのAがいることで皆癒されていた。
番陽 「…賁様がそのようなことを言っていたとは…。」涙
A「ひっく…!
だから、もっと強くなって一緒に
おうほんくんを守りましょー!ばんよーさん!」
番陽 「A様ッ!!泣
……どれもう一杯!!」
お互いに飲ませ合いになったと思ったら、
周りを置いてきぼりに、
Aと番陽の二人だけで盛り上がり始める。
…もはや、酔っ払いの二人を見守る
シラフの兵士たちというシュールな光景である。
兵士 「……(俺たちも飲みたい…)」
兵士 「……(賁様!
早く帰ってきて下され!!)」
兵士たちは皆、王賁の帰りを心から願うのだった。
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09kokoa(プロフ) - kwkさん» kwkさん!ありがとうございます!嬉しいです。頑張って更新していきますね! (2020年10月15日 20時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
kwk(プロフ) - 楽しくなって夢中になって読んでます。大変やと思いますが…更新楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2020年10月15日 9時) (レス) id: d400d18c11 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» さあやさん、コメントありがとうございます!さあやさんの作品も大好きです〜! (2020年10月14日 11時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 王賁ルート待ってましたっ!更新楽しみにしてます〜!! (2020年10月13日 15時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月13日 23時