狂瀾怒濤.5 ページ18
その頃いち早く動いた王賁は、悪い予感しかしない胸騒ぎを消すかのように馬を走らせた。
王賁 「…(あの二隊は明らかに
蒙武本陣へと向かっている)」
読めない行動に無駄に兵を動かすのは、
得策ではないが
あそこにはAがいる。
先ほどからするこの胸騒ぎに、
王賁は馬を走らせずにはいられなかった。
⭐⭐
蒙武と汗明の一騎打ちが始まり、周りの兵士が見守る中Aは少しでも敵を殲滅しようと動いていた。
そこに胡蝶隊の横腹から食い破るってくる隊が出現する。
A「敵はどれくらい?」
伝令 「…敵およそ五千ッ!狙いは蒙武様ではなく、
胡蝶隊の方へ攻め込んで来てます!」
A「…ッ(狙いはこっちか!)
迎え撃つ!…反転して、進めー!」
五千人対五千。進撃する横からの攻撃でこちらに分が悪いが、このまま蒙武の所へ通過させる訳には行かなかった。
迎え撃つ為に前進した瞬間…
背筋が凍るように心臓がドキン…っとなった。
A「中璃ッ!!」
咄嗟に隣の兵士の名前を呼んだが、次の瞬間胸に
矢を受けて落馬した。
一瞬の出来事に、皆呆気に取られる。
狙撃手を探すもだいぶ距離があり、
この距離を射抜いて来た敵は初めてだった。
A「……なめんじゃないわよ」
周りの精鋭達を敢えて散らし、
同じように弓矢を構え、武神の力を発動する。
⭐⭐
項翼 「麗ッ!…やったか?!」
白麗 「……いや。隣の奴に当たった。
…次は外さない」
そう言って、再び弓を引こうと白麗が手をかざした瞬間…パァンッと自分の頬を矢が掠めて、後ろにいる兵士に当たった。
白麗 「…ッ!!」
咄嗟に左右に足が動いたら、今まで自分がいた場所に連続で矢が刺さる。
白麗 「…(この距離を一度に連続で射るなど…)
…化け物だな」
後方の白麗に気を取られていると、すでに前進していた項翼の部隊とかち合い、斬り合いが始まる。
項翼 「女神はどいつだァァァッー!
出てきやがれー!!」
近場の兵士を斬りまくっていると、
自分の後ろの兵士の脳天に穴が開く。
…今のは正直、危なかった。
視点を向けると、やっとお目当の自分と相対する事が出来た。
項翼 「ヒュー♪
…めちゃくちゃいい女じゃん♪」
A「これ以上、ふざけた真似するなら
潰します…!」
剣を握り、馬上で刃をぶつけ合う。
項翼の力の強さは信並で、
気を抜くと刀が飛ばされそうだ。
だが、こっちも負ける訳には行かず
常に力を最大限に解放する。
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09kokoa(プロフ) - kwkさん» kwkさん!ありがとうございます!嬉しいです。頑張って更新していきますね! (2020年10月15日 20時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
kwk(プロフ) - 楽しくなって夢中になって読んでます。大変やと思いますが…更新楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2020年10月15日 9時) (レス) id: d400d18c11 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» さあやさん、コメントありがとうございます!さあやさんの作品も大好きです〜! (2020年10月14日 11時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 王賁ルート待ってましたっ!更新楽しみにしてます〜!! (2020年10月13日 15時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月13日 23時