愛月撤灯.4 ページ28
王賁 「…ああ。
いつでもAのそばにいる。
決して、お前を一人にしない…」
コツン…とぶつけ合ったおでこの先には、
優しい色の瞳がAを見つめていた。
その言葉に安心したのか、笑顔になるA。
Aの笑顔が嬉しいのか、
同じように王賁が優しく微笑んだ。
朱龍 「…あの王賁が…笑ってる…」
迎えに来た胡蝶隊の精鋭達も
皆目を丸くして驚く。
アダム 「…え…、てか、さっき…
キ、キ、キスしたァァァッッッーー？？！
えーーーーっ！
頼むから、王賁さん(怖い)とだけは
やめてッッッー！！」
過去にトラウマがあるアダムが、場をぶち壊す。
「声デカイよ！もうっ！！」と真っ赤になって
怒るAと、
アダムを見た瞬間に笑顔から、普段通りの
仏頂面に戻り槍を片手に持つ王賁…。
王賁 「貴様、…もしもの時は
その身を犠牲にしてでもAの事を必ず守れ。
…分かったなッ！」
アダム 「ひえぇぇッッッ！！
分かった、分かったから！
首に槍刺さってる！！」
そのやり取りが面白かったのか、思わず
腹から笑ってしまった。
A「…ぷ、っはははっ！」
今日みたいな幸せな時間を
大切な人と、仲間と過ごす為に…
…明日、明後日、
いつ死んでもおかしくない状態で、
必ず生き残る事を誓った二人だった。
〜おまけ〜
A「じゃあね、…賁っ！
戦が終わったら、ずっと一緒だよっ…。
…大好きっ」
王賁 「ッ！……///」
アダム 「…いつの間に名前呼びに…」ジト目
別れ際に、アダムの首を絞めていた
王賁に飛びつくように抱きつく。
体幹がしっかりしている彼は、
案の定簡単にAの身体を抱きとめた。
ちゅっ…とお返しとばかりに
その頬にキスしてやると…
今までにないくらい真っ赤に染まる王賁に
思わず可愛い…と思ってしまった。
不意打ちのキスに心乱され、
真っ赤になる顔を片手で必死に抑えながら
男のプライドを保つ。
もうすでに遠く離れてしまったA。
王賁 「…ったく…。
あんな可愛い顔は反則だろっ…」
彼女への恋心は、冷めるどころか
ますます燃え上がって
いつかこの身が
おかしくなってしまうのではないか…と
思う王賁だった、
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愛月撤灯：ものを大切にして可愛がる程度が、
極めて激しいこと。
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09kokoa(プロフ) - kwkさん» kwkさん！ありがとうございます！嬉しいです。頑張って更新していきますね！ (2020年10月15日 20時) (
レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
kwk(プロフ) - 楽しくなって夢中になって読んでます。大変やと思いますが…更新楽しみにしています！！頑張って下さい！！ (2020年10月15日 9時) (レス) id: d400d18c11 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» さあやさん、コメントありがとうございます！さあやさんの作品も大好きです〜！ (2020年10月14日 11時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 王賁ルート待ってましたっ！更新楽しみにしてます〜！！ (2020年10月13日 15時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年9月13日 23時
