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お見合い.3 ページ11

蒙恬 「…それで?…俺のところ来たってわけね」

ちょうど出掛けようとしていた蒙恬は、号泣しながら馬を飛ばすAを見て目が飛び出る。

Aも、Aでその勢いのまま蒙恬に抱きつくから、お出かけ用の着物はおじゃんになった。

可愛い彼女と会えたから、まぁいいか…と
よしよしとその頭を撫でる。大抵彼女の慰め役は自分だと自負していた。

A「恬は一生結婚しないで。…寂しいから」

蒙恬 「んん〜汗。
それは、中々難しい話だね。

Aが結婚してくれるなら、
俺は全然オッケーだけど!」

そう言われて気づく。
仲の良い兄のような彼らが結婚して、
離れていくから
こんなに悲しいんじゃない…。



王賁が他の人と結婚すると思うから、


こんなに胸が張り裂けそうで、堪らないのだ。




A「…ひっ……くっ…」

蒙恬 「あれ〜?汗

俺の話聞いてた?…結構本気だったんだけど」


その想いに気づいてしまった以上、
もう戻れなくて、また涙が止まらなかった。

顔を赤くして哀しみに耐えているAを
抱きしめる。


蒙恬 「…(そっか…王賁のこと…)

まぁ…でも、何があっても

Aの事は一生守るよ。

悲しくなったら

いつでも俺のところにおいで…」


彼女も今回の戦でだいぶ変わった。
近しい人間の死で、強くなった。
心も…身体も。

王賁に恋していると悟った蒙恬は、
今だけはAは自分だけのものだと
最後の抱擁を存分に味わった。

…彼女の中で、最愛の人になれなくても
兄として、生涯彼女をそばで守ると誓って。



A「ん。…恬だいすき」

蒙恬 「…俺も」


素直じゃない幼馴染同士、
早く自分たちの気持ちに気づいてほしいものだ。

⭐⭐
蒙恬に慰めてもらってから、
少し気持ちが楽になった。

いつまでも子供のままでは駄目だが、
ついつい彼には甘えしまうのだ。
屋敷から出ようとして、蒙恬が帰り道を送ってくれようと一緒に外に出ると、

王賁が一人で壁に寄りかかっていた。


A「…ッ!王賁くん、なんでここに!?」


王賁 「お前が行く場所くらい検討がつく」


まさか…

あの後からずっとここで

私のことを待っていてくれたの…?


変に期待してしまう頭と
心臓もドキドキとうるさい。

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09kokoa(プロフ) - kwkさん» kwkさん!ありがとうございます!嬉しいです。頑張って更新していきますね! (2020年10月15日 20時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
kwk(プロフ) - 楽しくなって夢中になって読んでます。大変やと思いますが…更新楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2020年10月15日 9時) (レス) id: d400d18c11 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» さあやさん、コメントありがとうございます!さあやさんの作品も大好きです〜! (2020年10月14日 11時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 王賁ルート待ってましたっ!更新楽しみにしてます〜!! (2020年10月13日 15時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月13日 23時

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