【王賁】氷姫との恋.4 ページ26
蒙恬 「それでほら、…あれ」
蒙恬が指差した先には、一人の女性がいた。
胸元も足もくびれも以前より控えめで、服装も咸陽の女がよく着る着物だ。
それでも大きな胸は開くところは開いている。
屈んだら谷間が見えそうだ…。
咸陽の女性に紛れて、なんと噂の女ーー
Aが、そこにはいた。
信 「………Aッ!!///」
一目見ただけなのに、心臓がドキっと音を立てうるさい。呼吸が荒くなっていく。
信が何か話そうとした瞬間、騎馬隊が城に駆けつけてくる音が響く。その音を聞いて、城の者達は余計にバタついた。
先頭を走るのは、玉鳳隊長 王賁である。
待ちに待っていた村娘達は、キャーキャーと一斉に声を上げた。叫び声をあげる女性達の中で、遠目に見たAはどうしたらいいか分からず、戸惑っていた様子だった。
そこには、秦国の魔女と言われ、四十冷たい表情を浮かべたAはいなかった。
まるで、恋する乙女のようなーーーー
その時、「どいてッ!」と太い女に押され、Aは尻餅をついてしまった。
A「……キャ!」
王賁 「…!……………」
番陽 「どうしました?賁様?」
王賁 「…………先にいけ」
番陽 「…賁様??」
家臣の兵士達が次々と入場する中、騎馬から降りて女達の中に入っていく。黄色い悲鳴は余計強くなったが、王賁は嫌な顔をしながら、群がる女達を掻き分けていく。
そして、尻餅をついて俯いてるAに手を伸ばした。
王賁 「……立てるか?」
顔を上げたAは、あっという間に真っ赤になった。
その光景に周りの女達が、悲鳴や嫉妬のこもった目で見つめる。王賁は周りの女に目もくれず、ただひたすらAを見つめていた。
王賁の手をとって立ち上がったA。
緊張のせいか、目を合わせられず顔をより赤くなる。
番陽・村娘 (((か、可愛らしいっ!!!)))
それまで敵視していた女達も、Aの美しい顔に見惚れしまった。
76人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花奏 - 面白すぎて昨日から一気読み…!!ストーリー面白すぎて評価も忘れてました…((駄目じゃん 評価付けのためにも二周目行ってきます!!!応援してます!!そして番外編という形でいいので羌瘣や貂、楊端和、カイネらと女子会☆とかしてほしいです(貪欲 応援してます! (2021年9月11日 15時) (レス) id: a61dbb4f1c (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - 賀蘭さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです! (2020年8月16日 2時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 李牧&舜水樹&紫伯&姜燕エンドが見たいです。 (2020年8月15日 23時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
賀蘭(プロフ) - 更新楽しみにしています!応援しています! (2020年8月14日 23時) (レス) id: afc1e9fd70 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - えりさん» えりさん。コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!どちらか選べない気持ちめっちゃ分かります。今後も欲張りなので色んなキャラEND作っていけならいいなと思います。 (2020年7月28日 12時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:09kokoa | 作成日時:2020年7月22日 21時