【王賁】氷姫の憂鬱.6 ページ27
消え入りそうな声は、彼女に届いていなく…その着飾られた顔は今にも泣きそうだった。
A「…え？……」
王賁の言葉が理解できなくて、聞き変えてしまう。
すると思いっきり両肩を掴まれ、なぜか怒るように怒鳴られる。
王賁 「だからッ！俺が見てきた女の中で、
一番美しいと言ってるだろ！///」
たとえ怒っていようと全然怖くはなかった。
そこには普段、口を結んでよく無表情の彼が顔を真っ赤にしてAに語りかけているのだから。
A「王賁…！大好きッ！！」
嬉しさで思わず、その腕の中に飛び込む。
…数年前待ち望んか場所にいるのが、夢のようだった。
王賁 「A……」
体を密着させ、近づけたせいか彼の息が熱くて重い溜息のようだった。
それでも、離れたくないというように二人は人目もはばからず、抱きしめ合うその体を堪能した。
⭐
広く豪華な王賁の部屋で、二人でゆっくりする。
A「やっぱり…
これからは着物姿の方が良さそうだね…。」
その方が変な男が寄ってこないと思ったが、
まさか着物姿が、こんなにも美しいとは思わず、自分の予想外な事に、口を濁す王賁。
王賁 「無理をするな…。
俺と会うときは、素のAでいてくれ。
俺ばっかり癒されていたら、
ずるいだろう…？」
A「…王賁。癒しなんて…そう思ってくれるの？」
王賁 「当たり前だ…。
今お前が目の前にいること事態、
奇跡のようなものだ。
もう少しそばに来て、
Aを感じさせてくれ…」
そう言ってきつく抱き締められる。
彼の匂いに包まれて、そのたくましい体に覆われるだけで、心臓がこんなにもうるさくて、嬉しいと叫んでいる。
Aのサラサラとした髪を撫で、
後ろから口づけを落としていく王賁が、いつの間にか大人な男を感じさせた。
体は正直でドキドキと、この先のことも期待してしまう。
長年の好きな相手と…個室で二人っきり。
二人を邪魔するのもはなにもない。
だが、王賁がそれ以上Aにしてくる事はなかった。
その優しさは逆に、Aの心と体に受けた傷を思い出させた。
A「やっぱり…こんな汚い女なんか
抱きたくないもんね…」
不可抗とはいえ、男に汚されてしまった自分が忌まわしかった。
続く (更新停止中)
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もち - どれもすごく素敵です！月下美人の華は何処から見れるんでしょうか？ (2022年2月27日 13時) (
レス) id: f3ae2947c0 (このIDを非表示/違反報告)
テク - 楽華隊のリハーサルも、みてみたいです (2021年11月30日 20時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 李牧、舜水樹、紫伯のお話をお願いします。 (2020年8月29日 22時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月16日 12時
