【呉鳳明】My Heart Will Go On.7 ページ24
眠っていた意識が目を覚ますーー
寝れないと思っていたが、腕に抱いたAがそのうちスースーと穏やかに寝息を立ててるのを見て、つられたみたいだ。
まだ、朝日も登っていない。
月明かりが照らす彼女の黒髪は、艶があって一度触れるとサラサラと指通りよく流れていく。
見つめた肌は白く、桃色の唇は
寝息と共に上下していた。
呉鳳明 「……可愛い。」
思った言葉を思わず、呟く。
いつの間にか、彼女の髪を撫でていた手は
寝ている唇に優しく触れる。
魔法にでもかかったように、Aに魅了され
その眠る唇にやさしくキスを落とした。
チュ…と静かに音を立てて、顔を離してみても
彼女が起きる気配はない。
こいつがどんな人間かもまだ分からないのに、
惹かれていく自分が怖い…。
強く引きづられていく気持ちを、呉鳳明は止める術を知らなかった。
まだ夢の中の彼女を、より強く抱きしめ
腕の中に閉じ込める。
呉鳳明 「………お前を、 離したくない。」
その髪に顔を埋めると、
甘い香りだけが俺を包み込んだ。
✴
鳳明殿は約束通り、私たちの秦国に送る手配をしてくれた。団員たちは皆、涙を流し、殺されなかったことに感謝していた。
呉鳳明 「…本当にいくのか？」
A「…はい」
さっきから、
この台詞を十回以上繰り返し言われる。
ほんの少しの時間だったけど、この人が人の話をよくに聞かないの性格だというのは分かった。
Aと呉鳳明のやり取りを聞いて、魏国の兵士たちも驚きを隠さない。それは呉鳳明が昨日からと言うよりは、今までから別人だったからだ。
呉鳳明 「…秦王に感謝を伝えてくれ」
A「はい！」
呉鳳明 「……本当にいくのか？」
A「……はい」
行って欲しくない……
そう素直に言えたらどんなに良いか。
朝目覚めてから、どうしたらお前を離さないでいららるか…そればかり考えている。
A「……それでは」
去っていく彼女の姿に、思わず手を伸ばす。
…自分でも信じられない。
敵国の人間に…。
必死にAを
引き止めてしまいそう手を握りしめた。
呉鳳明 「…(もう二度と会いたくない…
次会ってしまったら、俺はお前を……)
必死にAの甘い香りを、
忘れようと頭を振った。
キスしてみた（あかりさんリクエスト）→←【呉鳳明】My Heart Will Go On.6
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もち - どれもすごく素敵です！月下美人の華は何処から見れるんでしょうか？ (2022年2月27日 13時) (
レス) id: f3ae2947c0 (このIDを非表示/違反報告)
テク - 楽華隊のリハーサルも、みてみたいです (2021年11月30日 20時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 李牧、舜水樹、紫伯のお話をお願いします。 (2020年8月29日 22時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月16日 12時
