【玉鳳隊】リハーサル ページ2
政の元から早足で歩いてきた為か、息が少し切れる。はっーと深呼吸するも、引き受けた内容を改めて考えると、肩にドシッと重荷が乗る気分だった。
A「…そういえば、歌とか舞……全然してないなぁ。…最近」
昔は父上や王騎軍の皆にねだられて、よく宴の時に披露していた。……思えば、あの頃が一番平和だったかも。
あれから、父を失い戦に明け暮れたA。
合従軍をなんとか退けてからは、表舞台を去って大王直属の護衛軍に入団したのだった。
A「……みんなにもしばらく会えてないし…いい機会だと思って頑張ってみよう！」
脳裏に浮かぶのは、幼き頃から兄のように接してくれている蒙恬や王賁、戦場で大切なときに支えてくれた信たちの顔が浮かぶ…。
戦場で戦う彼らは、今や将軍となって、Aが知らない成長した姿になっていくのが、誇らしくもちょっと寂しかった…。
「よしっ！」と自身に喝を入れて、立ち上がった。
✴
部屋に入ると、馴染みのメンバーが集まっていた。その中でも、楽来は元旅芸人の座長をしていたという経歴からAと一緒に舞台をして一番経験が長い。簡単に再会の挨拶をすませると…どの部隊から講演をやるのか話し合った。
A「…楽来。一番最初の部隊はどこ？」
楽来 「…ハッ！まずは、玉鳳隊ですな」
A「玉鳳隊？！…王賁くんのところか…。
(「興味ない」とかとか色々言われそう……泣)」
楽来 「玉鳳隊とは元は士族の集まり。…しかも隊長の王賁様は、王一族宗家の後継なので、普通の舞台などは見慣れているでしょうなぁ……。
ここは一つ趣向を変えてみては、いかがですか？
A様」
A「…そうだね。……固そうな人達多そうだから、盛り上がって皆で楽しめるやつにする？」
楽来 「それが良いかと…。ただあまり下品になりすぎてはいけませんぞ…」
A「分かってる！…上品で…色っぽく…ね！」
やるからには、皆が驚く舞台にしないと…！
さっそく踊り子と一緒に、準備を進めるのだった。
【玉鳳隊】sparking diamonds→←【歌姫シリーズ】指令
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もち - どれもすごく素敵です！月下美人の華は何処から見れるんでしょうか？ (2022年2月27日 13時) (
レス) id: f3ae2947c0 (このIDを非表示/違反報告)
テク - 楽華隊のリハーサルも、みてみたいです (2021年11月30日 20時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 李牧、舜水樹、紫伯のお話をお願いします。 (2020年8月29日 22時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月16日 12時
