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中から出てきたのはサングラスをかけたスーツ姿の男の人。
見た目的にもかなり怪しいが何も話さないから余計怖い。
無意識にケンチのスーツの裾をぎゅっと握ってしまう。
?「ほら、怖がられてんじゃん笑」
?「いや、俺は怖がられてない。怖いのはお前だ、大上。」
私のことをじっと見たまま二人はこんな会話をしている。
「ねぇ、ケンチあれ誰?」
ケ「あれは…「俺は神奈川県警の高谷。こっちは大上。」」
ケンチが応える前に自ら答える二人。
「刑事さん…?」
高谷「えぇ、驚かせて申し訳ありません。萩原Aお嬢様。」
サングラスをはずして私に歩み寄ってくる。
ケンチ達とはまた違う大人のかっこよさ。
大上「お父さんには一応お話したんだけど応接室に入ってもらってもいいかな?」
「…分かりました。いいですよ。」
そう答えて2人の後に付いていく。
応接室に入るとお父さんがイスには座っていた。
父「おぉ、A。ただいま。」
久しぶりに見る父は疲れが少し顔に出ている。
「うん、おかえり。」
父の隣に腰掛けて2人の刑事さんを見る。
高谷「さてと、話っていうのはですね、多分ご存知だとは思うんですけど山口不動産の御曹司さんのあの件で少しお話を聞きたくてね。」
(やっぱりね…)
高谷「お父さんに聞いたところ特に恨みを買うような人物ではないって聞いたんですけどお嬢さんはどうでしたか?確か大学一緒ですよね?」
「これと言って恨みを買うようなことは無かったと思いますよ?真面目だし色んな人と仲良くしていたし。」
答えながらも心の中ではあいつのことは嫌いだった。とかこの後に及んでも思ってる私は本当に薄情者だと思った。
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月夜 - とても面白いです。私も二階堂のお話が読みたいです。 (2019年2月11日 21時) (レス) id: 226362e8e8 (このIDを非表示/違反報告)
まぃ(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読まさせていただいてます!新しいお話、二階堂のお話読みたいです!よかったらお願いします!!! (2017年11月29日 17時) (レス) id: 92bf92977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼唯 | 作成日時:2017年8月25日 19時