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砂糖、十一個目。 ページ13
キィ…。
案の定ロッカーを開けると、
青ざめた顔をして、口、腕、足を縛られた三星くん。
涙跡がいくつもある。余程怖かったんだろう。
『大丈夫？三星くん。気をつけなよ。女の人って独占欲が強いから。』
「…うん」
苦い…苦い…苦い…苦い…！
じわじわと、舌から湧き出るような苦味。
こんなの初めて…
カチャ。
「お帰り！Aちゃん！」
ふわっ
『…！！』
『まふくんただいま〜！遅くなっちゃったのに起きてたの？』
ぎゅーっと抱きしめても足りないくらい甘い…
「うん！だって、最近Aちゃんが帰ってくる前に寝ちゃってて、
おかえりーって言えなかったの悔しかったんだもん！」
心の中にあったムカムカが一気に消えちゃった…！
こんなの初めて！幸せ！
「それじゃあ、久しぶりだから照れちゃうな…。」
『ふふ、じゃ、まふくんおねがいしまーす！』
「『誓いの言葉。』」
…
「すぅー…すぅー…」
まふくんが眠ったのを確認して、“あの部屋”へ向かう。
《私、華鏡Aは、人を愛したことがなかった。》
あの部屋について、扉を睨む。
《愛を囁かれたことなら何度もあった。》
【愛してるよ】【ずっとそばにいるよ】
…全部、うそ、うそ。
《けど、どんな言葉をもらっても、》
ピ、ピ、ピ、カチッ。
暗証番号を慣れた手つきで打ち込んでいく。
《何をしてもらっても、何も感じなかった。》
キィ…バタン。
《でも、今は違う。まふくんが、私に愛を産ませてくれた。》
中に入って、“それ”に目を向ける。
《きっとこの先も、もっともっと私に愛を教えてくれるはず。》
“それ”を撫で、一歩下がる。
『ねぇ、ありがとう。』
“それ”から目線を壁に移す。
『結構住み心地いいよ。』
私の目線の先にあるのは、
『貴方の家。』
壁にべったりとへばりついた、私よりずっと大きい血痕だった。
《今私のすべきこと…》
『ウフフ…邪魔だからどっか捨ててこないとなぁ…』
“それ”を撫でて、隣に座る。
《こんにちは。ハッピーシュガーライフ。》
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ゆきか(プロフ) - あ、え、あの、めちゃめちゃ好きです、更新待ってます！ (2019年11月19日 19時) (
レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
えくれあしゃんえく - やば！最高や､､､､ヤンデレ､､､､いいのぉ (2019年1月13日 8時) (レス) id: ef8b35bd89 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - えぇむさん» マジですか！？「手抜きだと思われてるんだろうな〜…」とか思ってたからそう言ってもらえると嬉しいです！頑張ります！ (2018年9月24日 14時) (レス) id: 741c191d66 (このIDを非表示/違反報告)
えぇむ(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください!!楽しみにしてます！ (2018年9月24日 0時) (レス) id: 0a5492f174 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - キョエエエエ！？初コメありがとうございます！！頑張ります！ (2018年9月19日 7時) (レス) id: 741c191d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴錬 | 作成日時：2018年9月15日 12時
