砂糖、九つ目。 ページ11
「は？」
少し店長の表情が歪んだのを、私は見逃さなかった。
『私見たんです。店長が此処に三星くん連れ込んでるの。」
それでも、平常心を保っていると見せかけている。
「だから何？言いがかりをつけるのははやめてちょうだい」
…どうせ無駄なのに。
『言いがかりじゃありませんよ。だって此処に充満してる。
三星くんと店長がそういうことした匂い。』
目を見開いている。
内心焦ってるんですね。
『じとじとして気持ち悪い店長の臭いが、三星くんを飲み込む感じ。』
此処に来た時から、目に見えてるもの。
三星くんの叫び。「助けて」の声。
「はぁ！？」
あーあ、ダメですよ。焦っちゃ。
あなたが不利になるだけです。
『なんなら、三星くん本人から直接聞けばいいんです。』
「そ、そんなことできるわけないじゃない。」
今の発言は、認めたということね。
また一つ、また一つと、ボロが重なっていく。
『なんでですか？』
「…！？」
首を傾げて声を上げる。
『できますよ？』
「は！？」
『だから…できますよ？』
ロッカーに目を移すと、明らかに店長が冷や汗をかきはじめた。
『そしたらどうなるんでしょうね？美人で優しいって評判の店長が、
実は執行条例に引っかかるような女だって知られたら。
女王のあなたが、周りから向けられる白い目に耐えられますか？』
理性を捨てたんだろう。
声を張り上げてわめき出した。
「あなたなんなの！？ガキのくせに大人に対する態度がなってないわよ！？」
私は動じず、白い目を向け続ける。
『そんなに嫌でしたか？自分よりこんな子供がみんなに注目されること。』
店長はおもむろに手を広げて語り出した。
女王さま気取りなんだろう。
「当たり前でしょ！？あなたたちには私を愛する義務がある！
なのに三星くんはあなたを好きだと言ったのよ！？
だから私の愛を教えつけてやったの！
それはもう身体にじっくりとね！？」
…これだから頭の軽い大人は…
自白しちゃってるじゃないですか。
ピッ。
今の音が聞こえたのだろうか。
私が持っているアレに目を向けている。
『凄いカオ…』
蔑むようにそういうと、飛びつくように手を向けて来た。
「貸しなさい！」
『触らないでください。どっかUPしちゃいますよ？』
直接手を下すのは諦めたか、声を震わせ、手を引っ込めた。
「なんなのあなた…私を脅すの…？私の王国を壊そうっていうの！？」
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ゆきか(プロフ) - あ、え、あの、めちゃめちゃ好きです、更新待ってます！ (2019年11月19日 19時) (
レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
えくれあしゃんえく - やば！最高や､､､､ヤンデレ､､､､いいのぉ (2019年1月13日 8時) (レス) id: ef8b35bd89 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - えぇむさん» マジですか！？「手抜きだと思われてるんだろうな〜…」とか思ってたからそう言ってもらえると嬉しいです！頑張ります！ (2018年9月24日 14時) (レス) id: 741c191d66 (このIDを非表示/違反報告)
えぇむ(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください!!楽しみにしてます！ (2018年9月24日 0時) (レス) id: 0a5492f174 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - キョエエエエ！？初コメありがとうございます！！頑張ります！ (2018年9月19日 7時) (レス) id: 741c191d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴錬 | 作成日時：2018年9月15日 12時
