私はとても、悪い子なのです

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JM「……煙草くさい」



『私が？』



JM「ヌナ煙草吸ってるの？」







ユンギオッパの言う通り。

目ざといジミンは私が煙草くさいことに気が付くと嫌な顔をして近付いてくる。



シャーワー浴びたのになんでだろう。

ぽかんと頭にはてなマークを浮かべながら目の前でこちらをじっと観察するジミンをなんとか誤魔化し、その場を乗り切る。



……乗り切りたい。









JM「煙草嫌い」


『吸ってないよ』


JM「じゃあなんで煙草の匂いするの」


『昨日の会った子が煙草吸う子だったから染み付いたのかな』


JM「へぇ」







ユンギオッパとヤりますなんて言えないから

皆には「友達と宅飲みする」と嘘をついて昨日は外泊をした。



自分ではそれなりに筋が通った答えを出したつもりなのにジミンは相変わらず不機嫌そうな顔で認めようとしない。

一応本当の話なんだけど信じてくれないの？


自分の発言に矛盾があったか思い返してもなさそうだしじゃあなんで彼はこんな顔をするんだろうと再びはてなマークを浮かべる。



まさかジミン、気付いてるとか？

……いやいや、ないない。私完璧にこなしてるし。



真っ直ぐな瞳に飲み込まれてしまいそうなのをなんとか耐え抜きながら私も真っ直ぐ彼の目と向き合う。

泳いでるよなんて絶対に言わせない。

目ざといジミンでも流石にこれは見抜けないだろう。









JM「………まぁいいや」


『ジミン？』


JM「ヌナが煙草を吸ってるわけじゃないのは分かったし」


『うん』


JM「当分は宅飲み禁止ね」









ほらバレてない。

いつも通りのジミン。



ほっと胸を撫で下ろす。

大丈夫、バレてない。






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