遭遇 (ページ10)

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本当で現実ページ10

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「は、はあ？」
『ちょ、結衣。声大きいって』

大学の食堂內に響き渡る結衣のバカデカボイス

って、結衣の声が大きすぎて何人かこっち振り返ってるし

『いやだから、本当の話なんだって！』
「京本大我って、あの京本大我？」
『⋯はい、結衣が思い浮かべてるその京本大我で間違いないと思います』

あの夜から２日が経過した。
結衣にあの日の夜のことを全部話すと、この通り。

「いやー⋯人生何が起こるかわっかんないね」

人生捨てたもんじゃないわ、元気出たありがとA！

なんて言いながら、私の肩に手をポンと置いた。

『ほんと、心臓飛び出るかとおもったんだからね』
「それはそうよ。プラベで樹と遭遇したら絶対発狂する｣
『んーでもなんか結衣と樹、仲良くなれそう』

結衣と樹がじゃれ合ってるとこを頭の中で思い浮かべてみると、結構面白くてつい笑ってしまった

「あ、そういえばAって今日バイト？」
『うん、18時から』
「おっけ、じゃあその前どっかカフェ行こうよ｣
『いいね、行こ』

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