遭遇 (ページ20)

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好都合ページ20

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「は！？連絡先交換した！？」
『ちょ、だから声大きいって！』

翌日、昨日の出来事を何一つ隠さずに全て結衣に話すと想像以上の反応が返ってきた

またもや、食堂に響き渡る結衣のバカデカボイス。
⋯デジャブだ、なんて思いながら未だ驚いて放心状態の結衣を宥める

｢え、それで？今も連絡取ってんの？｣
『⋯それがさ、今は取ってなくて』
｢ん？どういうこと？｣

家まで送ってくれたお礼は言わなきゃ、と思い連絡したのはいいものの⋯

｢どれ、会話見せて｣
『⋯うん』

今日は送ってくれてありがとうございました!気をつけて帰ってください。

京本大我いえいえ、こちらこそいきなり行ったりしてごめんね。でも色々話せて楽しかったー。あとAちゃん、敬語に戻ってるよ笑

あ、ほんとだ笑頑張って慣れる!

｢⋯なるほど、スタンプを最後に会話が終わっちゃったってわけ｣
『大我くんも忙しいだろうし、無駄な連絡はなるべくしないようにしないとって思ったら自分からなかなか送れなくて⋯。』

私のメッセージに、がんばれ！という可愛らしい犬のキャラクターのスタンプが返されて、終わってしまった大我くんとの会話。

今見返すとやっぱりちょっと寂しいな、なんて思ったりもしたけど大我くんの仕事の邪魔はしたくないし自分から連絡するのは少し、

いや、大分気が引ける。

｢でもさ、Aのこともっと知りたいって言われたんでしょ？それってある意味Aのこと気になってるって事じゃん？｣
『そんな好都合なこと⋯ある？』
｢もう大分好都合なこと起こってんのよ。偶然きょもと3回も会ってその上連絡先交換なんて、こんなことそうそうないよ？｣

⋯確かに、それはそうだけどもし大我くんに、SixTONESの活動に迷惑をかけてしまったら⋯と思うと怖くて仕方ない。

けど、私はやっぱり大我くんが好きだから。
ファンとして、一人の男性として。

大我くん、今何してますか?

そう一言、メッセージを送ってスマホを閉じた

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