深夜組 ページ14
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あれから何事もなく4時間が経過して、気付けば退勤の時間になっていた。
「Aちゃん、今日歩きよね?家まで送ってこうか?」
『あー⋯、じゃあお言葉に甘えて』
「全然いいのよ、ついでだから」
今日は色々ありすぎて、いい意味で疲れたし有難く店長の気遣いに甘えよう。
身支度を終えた所で、丁度0時から出勤の深夜組が出勤してきた。
「⋯なんかお前顔死んでるけど」
『うるさいな、今日は色々あって疲れたの!』
「ふーん。ま、お疲れ。」
絡んできたくせに興味なさげなこいつは、西村大輝(にしむら だいき)。
私と同じ大学3回生で、いつも0時から出勤している深夜組の一人だ。
大学は違うが、バ先が一緒だから自然と話すようになった。
私的には西村が何かと絡んでくるからただそれに付き合ってるだけなんだけど。
仲良いか、と言われたら別にそんなことはない。
⋯うん、西村ごめん
そして西村に続けて、深夜組であるフリーター(らしい)の岡崎くんが出勤してきたところで、
「よし、Aちゃん行ける?」
『はい!じゃ、西村と岡崎くんお疲れ様です』
車のキーを片手に持った店長の方へ小走りで行けば、深夜組の二人に挨拶をしてコンビニを出た。
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作者名:美虎 | 作成日時:2022年8月24日 21時